スタートアップとの関わりの概要
NTTドコモは通信業の会社である。スタートアップとの関わりの記録は15件あり、相手は15社で、すべてが出資として記録されている。記録の期間は2021年1月のGROOVE Xへの出資から2026年6月のLinQへの出資までである。出資した主体を見ると、NTTドコモ本体(GROOVE X、インターステラテクノロジズ、Ubie、CrestLab、RePlayce)と、コーポレートベンチャーキャピタルのNTTドコモ・ベンチャーズ(パラレル、フォッグ、AI model、Personal Health Tech、SecureNavi、Paradigm AI、New Space Intelligence、ecommit、LinQ)に分かれる。movへの出資は「NTTドコモのCVC」によるものと記録されている。このほか、グループ会社のNTTドコモビジネスによるサービス導入の事例もある。
出資先の分野は幅広い。エンターテインメントとコミュニケーションでは、ソーシャルスペースアプリ「パラレル」のパラレル、オンラインくじプラットフォーム「RAFFLE」のフォッグ、位置情報共有アプリ「whoo」のLinQ、2.9次元アイドルをプロデュースするParadigm AI、AIを使ったアニメ制作支援基盤「ANICRA」のCrestLabがある。AIと業務支援では、AI生成モデルを使ったソリューションのAI model、店舗情報の一元管理「口コミコム」とインバウンドビジネスメディア「訪日ラボ」のmov、ISMS・Pマークの取得と運用を自動化する「SecureNavi」のSecureNaviがある。ヘルスケアでは、症状検索やAI問診のUbieと、企業の健康管理サービス「けんさぽ」のPersonal Health Techがある。宇宙では、小型衛星向けロケット「ZERO」を開発するインターステラテクノロジズと、衛星データパイプラインのNew Space Intelligenceがある。このほか、家族型ロボット「LOVOT」のGROOVE X、中高生向けキャリア探究教育のRePlayce、循環型の回収サービス「PASSTO」のecommitにも出資している。CrestLabとRePlayceは、NTTドコモの社内起業プログラム「docomo STARTUP」から独立した会社である。
具体的な事例を日付順に挙げる。2021年1月20日、NTTドコモはGROOVE Xの第三者割当増資を4億円で引き受け、資本・業務提携を結んだ。コミュニケーションサービスの創出やヘルスケア分野での協業、LOVOTの次世代機に5G回線を載せることの検討が内容である。2024年3月20日には、パラレルがシリーズCで約12億円を調達し、NTTドコモ・ベンチャーズも参加した。2024年8月6日にはインターステラテクノロジズのシリーズEにNTTドコモが出資し、9月24日にはフォッグのシリーズA(約3億円)をNTTドコモ・ベンチャーズがリードした。2025年1月16日には、movがシリーズBで30億円の調達を終え、NTTドコモのCVCも出資者に入った。2025年3月27日には、NTTドコモがUbieと資本業務提携し、dアカウントの連携と製薬企業向けのマーケティング支援を共同で進めることになった。2025年8月4日には、NTTドコモがCrestLabのシードラウンドに出資した。
RePlayceとの関わりは出資以外にも広がっている。RePlayceは2024年4月にドコモからスピンアウトして設立された。2025年2月には、NTTドコモの協賛でNTT中央研修センタの教室の一部をHR高等学院の通学キャンパスとして使うと発表した。同月には「docomo STARTUP」制度を活用した取り組みが内閣府「第7回日本オープンイノベーション大賞」で日本経済団体連合会会長賞を受けた。2025年9月にはNTTドコモとともに「企業連携PBL」を行い、10月にはNTTドコモが協賛するキャリア実践プログラム「Canvas X」を始めると発表した。2025年10月29日には1.8億円の第三者割当増資にNTTドコモが参加し、2026年2月19日にはNTTドコモ・ベンチャーズと「Z・α世代 共創研究所」の開始について基本合意した。
直近1年ほどの動きでは、NTTドコモ・ベンチャーズによる出資が続いている。2025年7月と10月にPersonal Health Tech、2025年11月6日にSecureNavi(シリーズB、12億円)に出資した。2026年に入ってからは、3月27日にParadigm AI、4月7日にNew Space Intelligence(シリーズA、4.3億円)、4月20日にecommit(シリーズB、約15億円)に出資し、6月8日にはLinQのシリーズA(総額11億円)をリードした。2026年8月24日には、NTTドコモビジネスがSkyWay開発部門でSecureNaviを導入した。出資先の最近の発表を見ると、SecureNaviは2026年10月にNTTデータへ「StarQuest」のOEM提供を始めた。ecommitは2026年6月に伊藤忠商事などとアジアの資源循環インフラに関する覚書を結んでいる。
関わりのあるスタートアップのプレスリリース 597件をもとに作成。 2026.10.26 更新
スタートアップとの関わり(15件)
- LinQ 出資 LinQ、シリーズAで総額11億円を調達(NTTドコモ・ベンチャーズがリード) NTTドコモ・ベンチャーズがリード。 出典: PR TIMES
- 株式会社ecommit 出資 ECOMMIT、シリーズBで約15億円を調達 NTTドコモ・ベンチャーズが参加。 出典: 公開リリース
- New Space Intelligence 出資 New Space Intelligence、シリーズAで4.3億円を調達 NTTドコモ・ベンチャーズが参加。 出典: 公開リリース
- Paradigm AI 出資 Paradigm AI、NTTドコモ・ベンチャーズから出資(PLAY TUNE) NTTドコモ・ベンチャーズが出資。 出典: 公開リリース
- SecureNavi 出資 SecureNavi、シリーズBで12億円を調達 NTTドコモ・ベンチャーズが新規参加。 出典: PR TIMES
- RePlayce 出資 RePlayce、1.8億円を調達(中高生向け探究教育) NTTドコモが出資。同社からの独立。 出典: PR TIMES
- Personal Health Tech 出資 Personal Health Tech、シリーズAエクステンションで3億円を調達 NTTドコモ・ベンチャーズが引受。 出典: PR TIMES
- CrestLab 出資 CrestLab、シードラウンドで資金調達(AIアニメ制作基盤ANICRA) NTTドコモが出資(同社の社内起業プログラムからのスピンアウト)。 出典: PR TIMES
- Ubie 出資 NTTドコモが資本業務提携。dアカウントの連携と製薬企業向けマーケティング支援を共同推進(出資額は非公表)。 出典: The Bridge
- mov 出資 mov、シリーズBで30億円の調達を完了(出資と融資) NTTドコモのCVCが出資。 出典: PR TIMES
- AI model 出資 AI model、SBIインベストメントらからシリーズAを調達 NTTドコモ・ベンチャーズが追加出資。 出典: PR TIMES
- フォッグ 出資 オンラインくじプラットフォーム「RAFFLE」を運営するフォッグ株式会社がシリーズAによる約3億円の資金調達およびユナイテッド株式会社が保有する普通株式の一部譲渡を実施 NTTドコモ・ベンチャーズがリード。 出典: PR TIMES
- インターステラテクノロジズ株式会社 出資 インターステラテクノロジズ、シリーズEラウンドで31億円を資金調達 NTTドコモが出資。 出典: PR TIMES
- パラレル 出資 パラレル、ジャフコらからシリーズCで約12億円を調達 NTTドコモ・ベンチャーズが出資。 出典: PR TIMES
- GROOVE X 出資 第三者割当増資を引き受け(4億円)、資本・業務提携。コミュニケーションサービス創出やヘルスケア分野で協業、LOVOT次世代機への5G回線搭載を検討 出典: NTTドコモ