スタートアップとの関わりの概要
トヨタ紡織は、東証プライムに上場する自動車部品の事業会社(証券コード3116)である。スタートアップとの関わりの記録は4件、相手先はDiver-X、リジェネソーム、Cuebus、Craifの4社で、記録のある期間は2024年2月から2025年1月まで。関わりの種類は出資が3件、サービスの導入・顧客としての関わりが1件である。
分野で見ると、出資先はXR向けの入力デバイス、物流向けのロボット倉庫、エクソソームを扱うバイオの3領域にまたがり、導入先は尿を使ったがん検査を手がけるバイオAIの会社である。Diver-XはXR向けのインタフェースデバイスを研究開発し、VR対応のグローブ型コントローラー「ContactGlove」を提供している。Cuebusはリニアモーターで駆動する立体ロボット倉庫システム「CUEBUS」を開発する。リジェネソームはスペースシードホールディングスの子会社で、エクソソームを分析して老化防止技術の開発を目指す。Craifは尿中マイクロRNAとAIによるがん早期検出技術を開発し、尿がんリスク検査「マイシグナル」を医療機関、ドラッグストア・調剤薬局、企業の福利厚生などで提供している。
具体例を日付順に挙げる。トヨタ紡織は2024年2月のCuebusのシリーズBに参画した。Cuebusは同年12月24日に、シリーズBのエクステンションラウンドとして豊田自動織機から追加調達したことを発表している。2024年6月19日には、Diver-XがプレシリーズAで2億円(日本政策金融公庫のデットを含む)を調達したと発表し、トヨタ紡織はPKSHA Capital、いよぎんキャピタル、DEEPCOREとともに出資者に名を連ねた。2024年10月21日には、トヨタ紡織がリジェネソームに出資した。2025年1月15日には、Craifがトヨタ紡織による尿がん検査「マイシグナル」の福利厚生プログラムへの採用を発表した。Craifのリリースでは、同じ月の22日に豊田合成も福利厚生メニューとして採用したことが記録されている。
直近1年ほどの間にトヨタ紡織が当事者となった新しい記録はない。関わりのあるスタートアップのうち、発表が多いのはCraifである。Craifは2025年6月にウイング・キャピタル・パートナーズ(足利銀行100%出資)と長瀬産業から資金調達し、2026年4月には米国サンディエゴに自社バイオAIラボを開設、島根県美郷町で全国初の自治体公費導入を始めた。5月には初の直営実店舗「マイシグナルショップ」をそごう大宮店に開き、7月には「マイシグナル」の導入医療機関数が2,500軒を超えた。8月にはシリーズDで総額約53億円のグローバルラウンドを実施し、9月には第一種医療機器製造販売業許可の取得、すい臓がんSaMDのピボタル試験での症例登録・検体収集の完了、エイジング検査「miAge」の発売を発表した。10月にはDCMの全国48店舗で「マイシグナル」の提供を始めている。
このほかCraifは、ツルハグループ、ビックカメラ、レデイ薬局などの小売各社での取り扱い開始や、ANAウイングス、名古屋銀行、北海道電力などでの福利厚生としての導入を相次いで発表している。リジェネソームは2025年9月に、リバネスキャピタルからプレシードで2,000万円(J-KISS型新株予約権)を調達し、累計調達額が1.3億円になったと発表した。Diver-XとCuebusについては、上記の資金調達以外の発表の記録はない。
関わりのあるスタートアップのプレスリリース 203件をもとに作成。 2026.10.26 更新
スタートアップとの関わり(4件)
- Craif株式会社 採用・導入(顧客) トヨタ紡織が尿がん検査「マイシグナル(R)︎」を福利厚生プログラムに採用 PR TIMES記載: トヨタ紡織が尿がん検査「マイシグナル(R)︎」を福利厚生プログラムに採用 出典: PR TIMES
- Cuebus 出資 Cuebus、豊田自動織機からシリーズB追加調達 トヨタ紡織が2024年2月のシリーズBに参画。 出典: PR TIMES
- リジェネソーム 出資 出資元: トヨタ紡織 出典: PR TIMES
- Diver-X 出資 Diver-X、デット含め2億円をプレシリーズA調達(ContactGlove) トヨタ紡織が出資。 出典: PR TIMES