3Dアバター
3D avatar
詳細
概要
3Dアバターは、VRやメタバース、配信アプリケーションなどの仮想空間で、利用者の分身やキャラクターとして使われる人型の3Dモデルです。画面上で動かし、会話や接客、配信などに使います。
課題になるのは、モデルを使う場がアプリケーションごとに分かれていることです。VRMコンソーシアムは設立の背景として、VTuberの登場以降に3Dアバターの需要が高まった一方、アプリケーションごとに仕様が異なり、視点や骨格の設定に手間がかかって制作者や開発者が扱いにくい状況があったと説明しています。あわせて、3Dモデルの知的財産や、VTuber自身の人格に関わる権利を守る必要も挙げています。
仕組みと要点
3Dアバターを共通に扱うためのファイル形式として、2018年に発表された「VRM」があります。VRMは、人型の3Dキャラクターやアバターを想定した、プラットフォームに依存しないファイル形式です。主な要点は次のとおりです。
- 3Dの標準フォーマットであるglTF 2.0を基盤にし、人型モデル向けの制約と拡張を加えている。
- テクスチャなどのデータを1ファイルにまとめ、スケールや座標系、骨格の構成を統一している。
- 一人称視点でアバターを使うための情報(視線設定など)を扱える。
- 利用の許諾や「人格を演じる」ことに関する条件など、アバター特有の権利情報を埋め込める。
2022年9月にはVRM 1.0がリリースされました。VRM 1.0では仕様が機能ごとに分割されています。ヒューマノイド、メタ情報、表情などを扱う VRMC_vrm、トゥーン表現のマテリアルを扱う VRMC_materials_mtoon、髪や衣服などの揺れものを扱う VRMC_springBone、新たに加わった VRMC_node_constraint などです。従来のVRM 0.xは非推奨になる予定とされています。
産業での位置づけ
VRMコンソーシアムは、将来的に着せ替えアイテムの販売など、3Dモデルが流通する際の標準フォーマットになることを目指すとしています。アバターを制作する側、アバターを扱うアプリケーションを作る側の双方にとって、共通規格があると同じモデルを複数の場で使いやすくなります。
スタートアップの取り組み
- fondi: 3Dアバターを使い、仮想空間上で会話の練習ができる英会話サービス「fondi」を提供しています。旧社名はCompass Pioneeringで、2020年5月にサービスを開始しました。
- kiwami: 3Dアバターによるバーチャル店員ソリューション「xR Cast」を提供しています。2019年2月の設立です。
教育と接客という異なる場面で、人の代わりに会話の相手となる役を3Dアバターが担っています。