エイジテック
AgeTech
詳細
概要
エイジテック(Age-tech)は、高齢化に伴う課題に科学技術やイノベーションで取り組む分野を指して使われています。決まった定義が公的に示されているわけではありませんが、国内では、ウェルエイジング経済フォーラムが「Well-being & Age-tech 2025 Award」を開き、超少子高齢社会の課題解決に取り組む活動を表彰しています。この賞は、国連SDGsや「The Decade of Healthy Ageing 2021-2030」への貢献を評価基準に含めています。
取り組みの例
KAERUの発表では、エイジテックのサービスが解く課題が具体的に示されています。認知機能の低下で金銭管理が難しくなる人への支援が必要な一方、現金を前提とした現状では輸送や受け渡しのコストがかかり、使い道も把握しにくいというものです。同社の「KAERU」は、アシスタント機能と見守り機能を持つ決済サービス(お買いものアシスタントプリカ)で、利用者は本人、離れて暮らす家族、身寄りのない方を見守る行政の3層とされています。
島根県社会福祉協議会との業務連携では、社協の日常生活自立支援事業で頻回支援の増加やキャッシュレス決済への対応が課題となっていること、中山間地域では金融機関の統合・撤退で支援に長時間を要していることが背景として挙げられています。19の市町村社協との協議を経て、「KAERU Biz 権利擁護」の導入が決まりました。
DFreeは、超音波センサーで膀胱の変化を捉え、排尿のタイミングを予測するウェアラブルデバイスです。本体は幅51×奥行36×高さ12mm、重さ20gで、医療・介護施設向けには複数の入居者の排尿データをアプリで一元管理できます。個人向けには在宅介護のほか、子どものトイレトレーニングにも使われています。
産業での位置づけ
扱う分野は、金銭管理(フィンテック)、排泄ケア(ヘルスケア機器)など多岐にわたります。共通するのは、利用者本人の生活の質に加え、家族や施設職員、社会福祉協議会といった支援者の負担軽減が目的に含まれる点です。受賞理由として、DFreeでは利用者のQOL向上、介護負担の軽減、年齢や状態を問わず使える点、国内の導入実績と海外展開の可能性が挙げられています。
スタートアップの取り組み
- KAERUは、島根県社会福祉協議会と連携し県内で「KAERU Biz 権利擁護」の提供を開始しました(発表、2025年9月)。2024年8月には約1.3億円の資金調達も実施しています(発表)。
- DFreeは、「Well-being & Age-tech 2025 Award」で経済産業大臣賞を受賞しました(発表、2025年12月)。