AIデータセンター
AI data center
生成AIの学習や推論に使うGPUサーバーを集積して運用するデータセンター。GPUの計算資源を、自社やクラウドサービスとして提供する拠点になる。
詳細
概要
AIデータセンターは、AIモデルの学習や推論に使うGPUサーバーを多数設置し、運用するデータセンターです。事業者は、GPUの計算資源をクラウドサービスとして貸し出したり、企業向けに専用の環境として構築したりします。国内のスタートアップは、廃校の活用やコンテナ型の施設など、立地や構造に工夫を加えた拠点づくりを進めています。
構成要素
拠点は、建物・空調・電源などの設備(ファシリティ)と、GPUサーバー、そしてそれを仮想化して使いやすくするソフトウェアの層で構成されます。モルゲンロットのリリースでは、設計・施工や空調、サーバーラックの取り付けを担うファシリティ側の事業者と、GPUサーバーの設計・調達、GPUの仮想化とクラウドサービスの提供、監視・運用・保守を担う側が分担して構築した例が示されています。
立地と電力
コンテナ型のデータセンターは、太陽光発電設備を利用した再生可能エネルギー由来の運用として構築された例があります。一方、ハイレゾは廃校を活用した拠点を地方で展開しています。立地協定の締結や地域コミュニティスペースの整備など、地域との連携を組み合わせる取り組みも見られます。電力容量や冷却方式の詳細は、各社のリリースでは明記されていないものがあります。
スタートアップの取り組み
- ハイレゾは、GPU専用データセンターの運営とGPUクラウド「GPUSOROBAN」を提供しています。2026年3月3日に、2022年に廃校となった旧綾上中学校を改装した「綾川町データセンター」を開所しました。床面積は約1,008㎡、投資額は110億円で、NVIDIA H100とA4000を設置し、今後はウルトラハイエンドGPUの設置を予定しています(発表、2026年3月)。続いて、秋田県男鹿市での開設に向け、秋田県および男鹿市と立地協定を締結しました。旧払戸小学校を活用する予定で、同社として6拠点目、廃校活用型では3拠点目です(発表、2026年3月)。
- モルゲンロットは、ミライト・ワンと九州でコンテナ型AIデータセンターを構築しました。NVIDIA HGX H100とL40Sを導入し、合計60基のGPUが稼働しています(発表、2025年8月)。また、AIデータセンター向けの仮想化運用プラットフォーム「MORGENROT TailorNode」を全世界に向けて提供開始しています(発表、2025年3月)。