AI面接

AI interview

採用面接の質問や評価の一部をAIが行うサービス。厚生労働省の業務運営要領で、職業紹介にあたる例とあたらない例が示され、運用の設計が問われている。職業紹介にあたる例とあたらない例が示された。

詳細

概要

AI面接は、採用面接で、AIが質問をしたり、応募者の回答を分析して評価レポートを作ったりするサービスです。対話型のAIアバターと会話する形式などがあります。人の面接官の負担を減らすほか、応募者の不安や評価の公平性が論点になります。

制度での扱い

PeopleXの発表によると、厚生労働省の「職業紹介事業の業務運営要領」が改正され、2026年9月14日に適用されました。「募集情報等提供と職業紹介の区分」に具体例が追記され、AIが自動的に判断する場合も対象になると明記されています。AI面接について示された例は次のとおりです。

  • 職業紹介にあたる例: 求人者があらかじめ設定していない質問をすること(回答の趣旨を明確化する範囲を超える場合)。「貴社において採用すべき人材です」といった文言とともに、面接の評価を求人者に提供すること。
  • 職業紹介にあたらない例: 面接を録画・録音し、文字起こしや日付の付記をしたうえでデータを求人者に提供すること。

職業紹介にあたる場合は許可等が必要になります。

応募者の受け止め

リーディングマークの組織心理研究所は、大学生・大学院生392名(分析対象)を対象に、対話型AI面接と対人面接の印象を比べた研究を日本社会心理学会第67回大会で発表しました。対話型AI面接は対人面接より面接不安が低く評価された一方、評価への納得感、進め方の公平感、組織魅力には差があり、説明や運用の整備が必要だとしています。安心できる運用として、「AI面接だけで合否は決まらず、人の面接につながる前段として使われる」が平均4.40(5件法)で最も高く、評価方法・評価項目の事前の明示が4.35でした。実際の採用面接ではなく想定シナリオへの反応であり、因果関係は示されていません。

スタートアップの取り組み

  • PeopleXは、「PeopleX AI面接」を提供し、面接の質問は利用企業が事前に設定し、評価レポートは採用判断に踏み込む文言を含めない設計であるため、職業紹介にあたる例に該当しないとの見解を示しています(発表、2026年9月)。
  • VARIETASは、「AI面接官」を提供し、国際協力銀行の採用プロセスに導入されました。人の判断を置き換えるのではなく選考の質を高める役割と位置づけられています(発表、2026年10月)。
  • リーディングマークは、適性検査「ミキワメ」を提供し、AI面接で応募者が重視する説明・運用を調べた研究を発表しました(発表、2026年9月)。
  • プランスホールディングスは、候補者のスクリーニング、面接、評価を自動化するAI採用プラットフォーム「Prance Hiring」を運営しています。

制度の解釈についての記述は、PeopleXの発表を通じて確認した内容です。法的な適否の判断ではありません。

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