AMED補助金
AMED grant (AMED)
詳細
概要
AMED補助金は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED、エーメド)の公募を通じて採択された研究開発に交付される資金を指す通称です。AMEDは2015年4月に設立され、医療分野の研究開発と、その基盤となる研究環境の整備で中核的な役割を担う機関です。研究開発には長い期間と資金が必要なため、公的な資金が初期の開発を支える手段になります。
仕組み・要点
AMEDの公式ページによると、機関の役割は「基礎から実用化までの一貫した医療研究開発の推進」「研究成果の円滑な実用化」「研究開発環境の整備」です。事業は統合プロジェクトとして整理され、医薬品、医療機器・ヘルスケア、再生・細胞医療・遺伝子治療、感染症、データ利活用・ライフコース、シーズ開発・基礎研究、橋渡し・臨床加速化、イノベーションエコシステムの各分野があります。ほかにワクチン開発のSCARDAや国際事業もあります。
資金を得る手順としては、AMEDが公募情報を公開し、研究者や企業が応募して、採択情報が掲載されます。AMEDは公募相談窓口を設け、事務処理説明書や様式集、研究費の運用に関する案内も提供しています。個別の事業ごとに対象や金額、要件が異なるため、応募前に各公募の要領を確認する必要があります。
スタートアップとの関係
創薬ベンチャーでは、株式による調達と併せてAMEDの補助金を研究開発費に充てる例があります。FerroptoCureの発表には令和7年度「創薬ベンチャーエコシステム強化事業(第8回)」の名称が挙がっています。
スタートアップの取り組み
レストアビジョンは、網膜疾患向けの遺伝子治療薬RV-001を開発しています。2022年2月のシードラウンドの発表で、慶應義塾大学とともに採択されたAMED等の補助金計3億円と、調達した資金を合わせた6億円で、製剤開発と非臨床試験を進め、臨床試験の早期実施を目指すとしています(発表、2022年2月)。
FerroptoCureは、フェロトーシスを標的とした新薬を開発しています。2025年9月のシリーズAでは、補助金を含めて総額9.6億円(見込み)を調達すると発表しました。株式による調達は第三者割当増資の4.6億円で、令和7年度「創薬ベンチャーエコシステム強化事業(第8回)」(AMED)が関わっています。使途はリードパイプラインFC-004の海外臨床試験などです(発表、2025年9月)。