自動発注

Automated ordering

在庫や売上の予測をもとに、発注する品目と数量をシステムが算出し、発注まで自動で行う仕組み。属人化しやすい発注業務の時間とミスを減らし、欠品と過剰在庫を抑える。

詳細

概要

自動発注は、店舗や現場の在庫・売上・消費の実績をもとに、いつ何をどれだけ発注するかをシステムが決め、発注作業まで自動で行う仕組みです。発注は担当者の経験や勘に頼りやすく、棚卸と合わせて時間がかかり、担当者が替わると品質がばらつく業務でもあります。自動発注は、この属人化と手間を減らし、品切れと過剰在庫の両方を抑えることを目指します。

仕組み・要点

Goalsの「HANZO 自動発注」の発表によると、仕組みは次のとおりです。店舗ごとにAIが売上を予測し、その際に天候による売上の増減や直近の注文傾向を加味します。予測から適切な食材の発注量を算出し、発注システムへ自動で連携します。取得した特許の内容として、取引先ごとの発注制約(数量や金額など)を満たしているかを自動で判定し、制約違反があればアラートを表示する方法や、過去の消費実績・安全在庫値をもとに在庫基準量を自動で調整し、在庫が基準量を下回った時点で発注処理を実行する方法が説明されています。

もう一つの方式は、在庫そのものを計測して発注につなげるものです。エスマットの「SmartMat Cloud」は、IoT重量計で実在庫を可視化し、在庫確認から発注までの一連の業務を自動化するSaaSとして説明されています。

市場・導入事例

導入先では、作業時間と在庫量の変化が報告されています。カラオケまねきねこでは、約720店舗への導入が決まり、導入前は棚卸・発注に1回1時間以上かかっていたとされます。自動発注の対象アイテムの在庫は半減し、店舗全体の在庫は約3割減ったと発表されています。配電資材を扱うシンデンでは、約400品目で発注が70分から5分、棚卸が4時間から30分になったと紹介されています。これらはいずれも各社の発表による数値です。

スタートアップの取り組み

Goalsは、店舗データとAIで発注の自動化や売上予測、シフト最適化を行う飲食店向けクラウド「HANZO」を提供しています。「HANZO 自動発注」に関する2件の特許を取得したと発表し(発表、2026年4月)、カラオケまねきねこ約720店舗への導入も発表しています(発表、2026年9月)。

エスマットは、在庫の重量を測るセンサーとクラウドを連携し、在庫管理と発注を自動化する「SmartMat Cloud」を提供しています。配電資材の管理で発注70分から5分への短縮を紹介し(発表、2026年2月)、ホテルグループでの在庫管理・発注自動化の事例も公表しています(発表、2026年7月)。

一次情報