行動変容
Behavior change
運動、食事、禁煙、計測などの生活習慣や行動が、望ましい方向へ変わり定着すること。健康づくりの分野では、情報提供にとどまらず、無理なく続く仕組みをどう作るかが課題になる。
詳細
概要
行動変容は、人の行動や習慣が変わることを指します。健康分野では、運動、食事、禁煙など個人の生活習慣を改善し、それを続けることを意味します。厚生労働省は、毎年9月の健康増進普及月間などを通じて、生活習慣病の特性や、運動・食事・禁煙といった生活習慣の改善の重要性への理解を深め、健康的な実践を促すことをめざしています。「スマート・ライフ・プロジェクト」では、運動、食事、禁煙の3分野で、企業・団体・自治体と連携して具体的な行動を呼びかけています。
要点
知識を伝えるだけでは、行動は変わりにくいと考えられています。そのため、ヘルスケアのサービスでは次のような工夫が使われます。
- 日々の計測を自動化し、負担なく記録が残るようにする
- 短期の増減に一喜一憂しないよう、中長期の傾向を示す
- 目的に応じて通知や提案の内容を調整する
- 短時間で取り組める運動など、始めやすい単位に分ける
成果は、歩数や測定の継続率といった行動データで測ることが多くなっています。
事例
issin株式会社は、大阪府管工事業健康保険組合と共同で、運動習慣の定着をめざす実証事業を行いました。対象は56名で、2025年8月15日から11月14日までの期間にスマートフォンの歩数とアプリ内の運動量を合算して評価しました。発表では、平均歩数が実証前の5,720歩から7,858歩相当へと37.4%増え、1日6,000歩相当以上の達成者が約2倍になったと報告されています。対照群はなく、会社発表の数値である点には留意が必要です。
スタートアップの取り組み
- issin: 乗るだけで体重を測れる「スマートバスマット」の専用アプリに、毎週末に体重変化を振り返り生活のヒントを提案する「ウェリーの発見」機能を追加しました。AIが一人ひとりの基準値を算出し、一時的な増減を除いた変化を伝えることで、数字への一喜一憂を減らすとしています(発表、2026年2月)。運動サービス「Smart 5min」を使った上記の実証事業も発表しています(発表、2026年1月)。
- リモア: 睡眠を起点に、キャラクター接客、ID連携、生活データ連携、パーソナライズ提案を統合する、キャラクター活用の行動変容プラットフォーム「キャラミクス」を開発しています。