BI(ビジネスインテリジェンス)
Business intelligence (BI)
詳細
概要
BI(ビジネスインテリジェンス)は、売上・顧客・在庫などのデータをさまざまなソースから集め、集計・可視化して、判断に使える形で共有する仕組みやツールの総称です。表計算ソフトによる手作業の集計では、データが増えると更新や共有に手間がかかります。BIはデータの接続から表示までを継続的に回すことで、この負担を減らします。
仕組み・要点
代表的な製品であるMicrosoft Power BIの公式ドキュメントを例にすると、利用の流れは次のとおりです。
- 接続と準備: Excel、SQL、クラウドサービスなどのデータソースに接続し、データを整形します。
- モデル化: データ間の関係を定義し、計算を加えて、複数のソースを組み合わせた全体像を作ります。
- 可視化: ドラッグ&ドロップの操作で、対話的なレポートやダッシュボードを作ります。
- 探索と分析: フィルター、並べ替え、ドリルダウンで深掘りします。
- 共有と管理: クラウドサービスに発行してチームと共有し、アクセス権限やセキュリティロールを管理します。
同製品は、レポートを作るデスクトップ版と、共有・共同作業のためのクラウドサービス版に役割を分けています。このように、データを整える層、見せる層、共有・管理する層を備えている点がBIの基本構成です。
市場・制度での位置づけ
BIは経営管理、マーケティング、営業、人事など、部門を問わず使われます。近年は生成AIを組み合わせ、自然言語で質問してデータを分析する機能が加わっています。Power BIでもQ&Aや自然言語によるデータクエリ、Copilotによる分析支援が機能として案内されています。一方で、BIの前提となるのはデータ基盤の整備であり、データの統合や権限管理が運用上の課題になります。
スタートアップの取り組み
Srushは、データ基盤とBIをコードなしで扱えるデータ統一クラウド「Srush」を提供しています。2023年11月にシリーズAで4億円を調達しました。
Sprocketは、CX改善プラットフォーム「Sprocket」を開発・運営しています。公式サイトでは、MAの「Sprocket Personalize」、CDPの「Sprocket DataStudio」、BIの「Sprocket Insights」を案内しています。Insightsは生成AIを活用したデータ分析ツールで、サイト分析、ユーザー行動分析、ヒートマップなどの機能があるとしています。