クライメートテック

Climate tech

気候変動の緩和や適応に資する技術・サービスを提供するスタートアップや事業領域の総称。エネルギー、資源循環、食料、移動など幅広い分野を含み、投資家の関心が高まっている。

詳細

概要

クライメートテック(気候テック)は、気候変動の緩和や適応に関わる技術・サービスを指す言葉で、主にその領域のスタートアップや事業分野を示すときに使われます。環境省の資料は、各国が脱炭素化を宣言し、政府や投資家の関心が高まるなかで、Climate Techのスタートアップに注目が集まっていると整理しています。

要点

環境省(2024年10月)によると、その背景には、過去10年の再生可能エネルギーの効率向上に加え、ディープテックやIoT、AIなどの技術的な進展があります。分野の広さも特徴で、同資料が引くGlobal Cleantech 100(2024年1月)では、選定100社のうちエネルギー・電力等が42社と最も多く、次いで資源・環境です。別の分類であるHolon IQの「Climate Tech 1000」では、食料システム、エネルギー貯蔵、サーキュラーエコノミーなどの割合が大きいとされています。

資金面では、2021年以降に気候関連に特化したファンドが複数生まれたほか、2023年にはGFANZ傘下にベンチャーキャピタル部門が設立されるなど、投資の枠組みが整い始めています。

市場・制度での位置づけ

日本貿易振興機構(ジェトロ)は、2025年10月29日に米国サンノゼで「Japan Climate Tech Showcase」が開かれ、核融合、CCUS、バイオ、脱炭素化などの日本のスタートアップ10社が登壇したと伝えています。AIデータセンターの電力需要の拡大を契機に、米国でクリーンエネルギー投資が再加速していることが背景とされています。

スタートアップの取り組み

  • 株式会社エレビスタは太陽光発電所の売買プラットフォームSOLSELなどを運営し、カーボンクレジット創出支援サービス(発表、2024年9月)と、自家消費型太陽光発電の導入支援サービス「FUYASOL」(発表、2024年9月)を提供開始しました。
  • 株式会社インターホールディングスは真空特許技術のライセンスと製品販売(shin-ku事業)などを手がけ、CES2024のJapan(J-Startup)パビリオンに出展しました(発表、2023年11月)。
  • Green AIはエネルギー削減・CO2削減システムを提供し、JCLPに加盟しました(発表、2026年4月)。
  • Eco-Porkは養豚の生産分析SaaS「Porker」などを提供し、JETROとClimate-KICのクライメートテック海外展開支援プログラムに採択されました(発表、2025年11月)。
  • booost technologiesはCO2フリー電力の調達・供給を可能にするクラウド型エネルギーマネジメント「ENERGY X」などを提供しています。
  • Sylcastは非侵襲型センサーと独自のデータ解析で、樹木のモニタリング・予測・管理プラットフォームを開発しています。

一次情報