認知行動療法(CBT)

Cognitive behavioral therapy (CBT)

認知行動療法(CBT)は、精神疾患などの治療に用いられる精神療法の一つ。厚生労働省は、うつ病や不安障害向けの治療者用マニュアルを公開しており、治療用アプリでの提供も治験が進む。

詳細

概要

認知行動療法(CBT)は、うつ病や不安障害などに対して行われる精神療法です。厚生労働省の「こころの健康」関連ページは、うつ病の認知療法・認知行動療法マニュアル(平成21年度研究事業)と、不安障害の認知行動療法マニュアル(平成27年度研究事業)を掲載しています。不安障害のマニュアルは、強迫性障害(強迫症)、社交不安障害(社交不安症)、パニック障害(パニック症)、PTSD(持続エクスポージャー療法)が対象で、いずれも治療者用です。同ページには、認知療法・認知行動療法の届出医療機関一覧(令和6年12月時点)もあります。

仕組み・要点

CBTは治療者が患者と進める精神療法で、うつ病のマニュアルには治療者用マニュアルのほか、コラム表の様式例や患者向け資料が含まれます。課題は、CBTを実施できる医療機関が限られることです。emolのリリースは、強迫症の第一選択治療が薬物療法とCBTであるのに、CBTを実施できる医療機関は限られると述べています。ヘッジホッグ・メドテックのリリースも、実施できる医療機関が限られ、治療内容にばらつきがあり、日常生活の中で行動をリアルタイムに促すことも難しいとしています。この空白を、アプリで補う動きがあります。

市場・制度での位置づけ

医療機関のCBTは、厚生労働省の届出医療機関で提供されます。また、頭痛の診療ガイドラインでは、CBTは薬物療法と同等の治療効果が期待できるとされると、ヘッジホッグ・メドテックのリリースは記しています。アプリを医療機器として承認取得を目指す流れ(SaMD)が、治験の形で進んでいます。

スタートアップの取り組み

  • emolは、強迫症患者向けのCBT支援アプリの第II相探索的治験を2025年6月に開始しました。二重盲検無作為化比較試験で、3施設で実施し、AMEDの支援を受けています。未承認で開発中です(発表、2025年6月)。メンタルケアアプリ「emol」では、CBTに基づくプログラムが使い放題の「emol PLUS」を2025年12月に開始しました(発表、2025年12月)。
  • ヘッジホッグ・メドテックは、CBTを作用機序とする片頭痛治療用アプリの治験を進めています。2023年の特定臨床研究で有効性と安全性を確認済みで、製造販売承認の取得を目指しています(発表、2025年9月)。
  • Awarefyは、認知行動療法ベースのメンタルヘルスケアプログラム「アウェアファイ スクール」を、2026年9月1日から法人向けに正式リリースしました(発表、2026年9月)。

一次情報