建設ロボット(協働型)
Collaborative construction robot
建設現場で、職人と同じ場所で並んで働くことを想定した作業支援ロボット。単純で量の多い作業を任せ、人は高度な作業に集中できるようにする。鉄筋の上を自走して結束する「トモロボ」などがある。
詳細
概要
協働型の建設ロボットは、人と同じ現場で並んで働くことを前提に作られたロボットです。工場の生産ラインのように人と作業場所を分けるのではなく、職人の隣で単純で量の多い作業を引き受けます。建ロボテックは「世界一ひとにやさしい現場を創る」をミッションに掲げ、現場の省力化・省人化をめざす協働型ロボット「トモロボ」を提供しています。
仕組み・要点
「鉄筋結束トモロボ」を例にすると、協働型ロボットの特徴は次の点にあります。
- 既存の道具を使う: 市販の手持ち電動工具をセットするだけで作業を自動化します。専用の工具を一から作らず、現場で使い慣れた道具を生かす考え方です。
- 役割分担: 鉄筋工事の単純・大量の作業をロボットが担い、職人は高度な技術が要る作業に集中します。
- 複数台の連携: 全自動結束システム「DUO」は、レーン切り替えを行う「オペロボ」と結束を行うトモロボの2台が通信で連携します。ロボットは2台だけなので設置が比較的容易だとしています。
- 遠隔との組み合わせ: トモロボに搭載した計6台のカメラの映像で、離れた場所から現場全体を見て操作できます。進行方向や発進などを指示すれば、あとはロボットが自走します。
産業での位置づけ
NTT西日本と建ロボテックは、人手不足が深刻な建設業で、現場技術者の負荷を下げ、誰でも扱える操作環境をつくることをめざして遠隔操作の実証を行いました。2023年5月の実証では、現場技術者の鉄筋結束作業の約80%をロボットで置き換えたとしています。
2024年には、鉄筋結束トモロボが第11回ロボット大賞の「国土交通大臣賞」を受賞しました。この回の応募は85件で、ロボット大賞は2006年度に第1回が開かれ、2008年度から隔年で開催されています。
スタートアップの取り組み
- 建ロボテック株式会社は、第11回ロボット大賞の国土交通大臣賞を受賞しました(発表、2024年9月)。シリーズBエクステンション(ファーストクローズ)の調達で、鉄筋結束ロボットのアップデート開発と運搬ソリューションの事業化を進めるとしています。
- 建ロボテック(同社の別の掲載)も同じ受賞を発表しています。自走型の「鉄筋結束トモロボ」の派遣サービスは、2025年1月末時点で179件を超える現場実績があるとされています。