コミカライズ
Comic adaptation
小説やライトノベルなどの原作を漫画にすること。著作権法上は、原作を翻案して二次的著作物を作る行為にあたり、原作者の許諾が関わる。
詳細
概要
コミカライズは、小説やライトノベルなどの原作を漫画として作り直すことです。原作の物語を絵で見せることで、新しい読者に届ける狙いがあります。出版社や電子書籍のレーベルが、原作の連載や刊行と並行して漫画版を展開する例が増えています。
著作権法上の位置づけ
著作権法では、著作物を翻訳し、編曲し、変形し、脚色し、映画化し、その他翻案することにより創作した著作物を「二次的著作物」と定めています(第2条第1項第11号)。著作者は、その著作物を翻案する権利を専有します(第27条)。つまり原作を漫画にするには、原作者の権利が関わります。さらに第28条により、二次的著作物の原著作物の著作者は、その二次的著作物の利用について、二次的著作物の著作者が持つものと同じ種類の権利を専有します。漫画版が利用される場面では、漫画の作者と原作者の双方の権利が及びます。
ビジネスとしての仕組み
原作を探して漫画家や出版社とつなぐ「原作エージェント」という役割もあります。indentの発表では、漫画やwebtoonからメディアミックスを目指す企業向けに、原作の募集・発掘・制作を支援していると説明されています。同社の「Nolaエージェント機能」は、小説投稿サイトへの掲載の有無に関係なく、商業化を希望する作品を企業につなぎ、対象は累計300万作品以上とされています。
スタートアップの取り組み
- BookBaseは、電子書籍を軸とした出版を手がける大阪市の出版社です。2026年3月に漫画レーベル「ダンガンコミックス」を創刊し、ダンガン文庫のライトノベルを原作とするコミカライズをニコニコ漫画を中心に連載開始しました(発表、2026年3月)。同年9月には、電子ライトノベル『戦国涅槃』を原作に、同じ世界を舞台にした別の展開の物語を描く『戦国涅槃・異聞(1)』を全国書店で刊行しています(発表、2026年9月)。
- indentは、作家と企業をつなぐ創作プラットフォーム「Nola」を提供しています。2026年8月には、原作エージェントを担当した『勇者の教室~元勇者の俺が魔術学校の教師になって問題児達を更生させることになった件~』が、「COMIC熱帯」ほかでコミカライズの連載を開始したと発表しました(発表、2026年8月)。