建設DX

Construction DX

建設分野でデジタル技術を活用し、現場の生産性や働き方を変える取り組み。国土交通省はi-Construction 2.0で、2040年度までに建設現場の省人化3割、生産性1.5倍を目標に掲げている。

詳細

概要

建設DXは、建設分野でデジタル技術を使って現場の生産性や働き方を変える取り組みです。国土交通省は「i-Construction」で、ICTの全面的な活用(ICT土工など)により建設生産システム全体の生産性を高める取り組みを進めてきました。2024年4月には、これをさらに進めた「i-Construction 2.0」をまとめています。背景には、生産年齢人口が2040年度までに約2割減ると見込まれ、より少ない人数で生産性の高い現場を実現する必要があることがあります。

国の枠組み

i-Construction 2.0は、2040年度までに建設現場で少なくとも省人化3割、すなわち生産性1.5倍を目標にします。柱は次の3つです。

  • 施工のオートメーション化: 施工の自動化により、一人のオペレーターが複数の建設機械を遠隔で管理する姿を目指す
  • データ連携のオートメーション化: デジタル化・ペーパーレス化
  • 施工管理のオートメーション化: リモート化・オフサイト化

あわせて、ICT施工Stage IIの試行が令和6年度に国土交通省直轄の12工事で始まりました(2024年7月31日発表)。建設機械の位置情報、稼働状況、施工履歴などの施工データをリアルタイムに集約し、作業待ちの防止や工程調整、要員配置の効果検証に使うものです。優れた取り組みを表彰する「インフラDX大賞(旧i-Construction大賞)」もあります。

スタートアップの取り組み

  • CuboRexは、台車の電動化キットなど搬送支援機器を開発し、日本道路との実証(発表、2024年2月)や鴻池組との実証(発表、2024年3月)で建設現場の運搬労力の軽減に取り組みました。
  • クラフトバンクは、建設業向けの工事受発注プラットフォームを運営し、総額38億円のシリーズBラウンドを完了しました(発表、2025年10月)。工事会社向けの経営管理システム「クラフトバンクオフィス」も正式リリースしています(発表、2023年9月)。
  • Polyuseは、建設用3Dプリンタを開発し、前田建設工業と共同で実証実験を兼ねた実施工を行いました(発表、2021年5月)。2023年2月には7.1億円の資金調達を発表しています(発表、2023年2月)。
  • Back Cast .Designは、建設プロジェクトの工程管理SaaS「Back Cast」のトライアル版の受付を始め(発表、2023年6月)、「現場監督AI」のベータ版もリリースしました(発表、2025年7月)。
  • MUSVIは、テレプレゼンスシステム「窓」を提供し、「第5回 建設DX展 東京」に出展しました(発表、2025年11月)。
  • SoftRoid(Zen Intelligence)は、建築工事の記録をAIで支援する「zenshot」を展開し、シリーズAで15億円(エクイティと融資の合計)を調達しました(発表、2025年9月)。
  • 現場Hubは、工事・メンテナンス会社向けの業務管理システム「現場Hub」を運営し、クアンドと「第4回建設DX」展に共同出展しました(発表、2024年8月)。
  • ゴーレムは、見積・設計・施工のデータを構造化する建設データプラットフォームを提供しており、AIで建物建設時のCO2排出量を自動算定する取り組みが発表されています(発表、2026年2月)。

一次情報