CLM(契約ライフサイクル管理)

Contract lifecycle management (CLM)

契約の作成、審査、締結、保管、更新までの流れと、そこで生まれる契約書や条件の情報を一つの仕組みで管理する考え方、およびそのためのクラウドサービス。電子締結サービスとの連携やAIによる契約台帳の作成も含まれる。

詳細

概要

CLM(Contract Lifecycle Management、契約ライフサイクル管理)は、契約書の作成、審査、承認、締結、締結後の管理、更新までを一つの流れとして扱い、契約に関する情報を全社で参照できるようにする考え方とサービスです。紙やメールで分散しがちな契約書と、そこに書かれた条件を、台帳として管理することが中心の課題です。

仕組みと要点

  • 作成・審査: レビュー済みの契約書データから下書きを作り、審査の履歴を残す。
  • 締結: 電子締結サービスと連携し、送付や進捗確認を同じ画面で行う。MNTSQは、下書き作成から送付履歴の確認、署名完了後の自動取り込みと台帳への紐づけまでをつないだと発表しています。
  • 台帳管理: 締結済みの契約書を台帳に登録し、契約相手方、終了日、単価などの管理項目を持たせる。Hubbleは、基本契約(親)と個別契約や変更覚書(子・孫)を紐づけ、現在有効な条件を一覧で見られる機能を提供しています。
  • AIの利用: 締結済みPDFをアップロードするとAIが内容を解析して台帳を作る方式(Hubble mini)や、契約書の作成から審査、ナレッジ化までをAIで支援する方式がある。

制度との関係

電子締結を使う場合、電子署名法が関係します。デジタル庁の解説では、同法は2001年4月1日に施行され、第3条は、本人による一定の電子署名が付された電磁的記録を真正に成立したものと推定すると定めています。

スタートアップの取り組み

  • MNTSQは、契約の作成・審査・管理・ナレッジ化を支援する「MNTSQ CLM」を提供し、電子締結サービスとの連携を強化しました(発表、2026年7月)。
  • Hubbleは、契約業務・管理クラウド「Hubble」で、複数の親子契約から現在有効な契約条件を台帳上に表示する「親子契約条件一覧ビュー機能」を提供開始しました(発表、2026年5月)。
  • ContractSは、契約書の作成から承認、レビュー、締結、更新、管理までを支援する契約マネジメントシステム「ContractS CLM」を提供しています。
  • リーガルテックは、知財に特化したAIリーガルテックの一つとして契約CLM「keiyaku.ai」などを提供しています。

一次情報