SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)

Cross-ministerial Strategic Innovation Promotion Program (SIP)

内閣府の総合科学技術・イノベーション会議が課題とプログラムディレクターを決め、基礎研究から社会実装までを府省連携で進める国のプログラム。第3期は令和5〜9年度で14課題。

詳細

概要

SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)は、内閣府の総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)が主導する研究開発プログラムです。内閣府の資料によると、CSTI が Society 5.0 の実現に向けてバックキャスト(将来像から逆算する考え方)で社会的課題や産業競争力にとって重要な課題を設定し、課題ごとのプログラムディレクター(PD)と予算配分をトップダウンで決めます。府省の枠を超えた分野横断の取り組みを、産学官連携で進める点が特徴です。

仕組み

  • 基礎研究から社会実装までを見据え、一気通貫で研究開発を進める。
  • 府省連携が不可欠な取り組みを産学官で推進し、マッチングファンドなどで民間企業の貢献を促す。
  • 第3期では、技術に加えて事業、制度、社会的受容性、人材の視点から社会実装を進める。
  • 社会実装に向けたステージゲートや、SIP 終了後の推進体制を示すエグジット戦略を強化する。
  • スタートアップの参画を積極的に促す。

期間・規模

内閣府の「SIP概要」(令和7年5月)には、第1期(平成26〜30年度)が11課題、第2期が12課題、第3期(令和5〜9年度の5年間)が14課題と記載されています。第3期の予算は令和5年度から令和7年度まで各年度280億円です。第3期の課題には、「マテリアル事業化イノベーション・育成エコシステムの構築」「海洋安全保障プラットフォームの構築」「人協調型ロボティクスの拡大に向けた基盤技術・ルールの整備」などが含まれます。

スタートアップの取り組み

  • 大熊ダイヤモンドデバイスは、SIP 第3期課題「マテリアル事業化イノベーション・育成エコシステムの構築」のサブ課題C「マテリアルユニコーン予備軍の創出」と、BRIDGE に同時採択されたと発表しています。ダイヤモンド半導体の社会実装を目指す提案です(発表、2023年11月)。
  • 株式会社3DCも同じサブ課題Cと BRIDGE に同時採択されました。リチウムイオン電池の電極に使うカーボン新素材「グラフェンメソスポンジ」を開発しています(発表、2024年9月)。
  • キビテクは、SIP 第3期の人協調型ロボティクスの課題で、清掃ロボットの遠隔清掃支援機能などの2023〜2024年度の成果を報告しています(発表、2025年7月)。
  • FullDepthは、SIP 第3期「海洋安全保障プラットフォームの構築」の枠組みで、東京大学生産技術研究所などと連携し、国産小型 AUV の実海域実証試験を行ったと発表しています(発表、2026年1月)。

一次情報