ESG

ESG (ESG)

環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の3つの観点で企業や事業の取り組みや影響を捉える考え方。スタートアップの発表では、事業のESG貢献を数値で試算する例がある。

詳細

概要

ESGは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を並べた言葉です。企業や事業の取り組みや影響を、この3つの観点から捉えるときに使われます。ここでは、スタートアップの発表に出てくる「ESG貢献インパクト」の算出例をもとに、事業の中でどう扱われるかを整理します。

仕組み・要点

JOYCLEは、小型のごみ資源化装置「JOYCLE BOX」を各地に置く分散型の廃棄物処理インフラを手がけています。同社はESG分析を手がけるaiESGと組み、分散処理によるESG貢献を実証しました。

北海道石狩市での実証(2025年1月27日〜31日)では、Hacobuの動態管理サービス「MOVO Fleet」を収集車の一部に搭載して収集ルートを把握し、焼却炉から遠く収集効率の低い地域にJOYCLE BOXを12台置く想定で、aiESGが独自の分析ツールを使って試算しました。収集車2台を代替する場合の試算として、年間CO2排出量の約56トン削減、燃料16,280リットル削減、運搬コスト7,200万円の削減、労働時間169時間の削減が示されています。初期費用は12台で3.6億円とされ、運用コストを見積もったうえで5〜6年で回収できると試算されています。発表は、これらを実績ではなく可能性としての試算だと断っています。

沖縄での実証(2024年7月発表)では、九州大学とaiESGが開発した多地域間拡張産業連関分析を拡張した「aiESG分析」(特許出願中)を使い、廃棄物1トンあたりのESG負荷の削減を比較しています。結果は、全国平均では大規模処理のほうがESG貢献が高く、廃棄物を本土へ運んで焼却・埋立する離島では小型装置が有効であることが示唆された、というものです。

事業での位置づけ

この2件は、どちらも「どの処理方式が、どの地域条件でESG負荷を下げるか」を数値で比べる形をとっています。環境(CO2や燃料)だけでなく、運搬コストや労働時間も試算に含まれる点が特徴です。ただし、いずれも発表時点の試算や示唆であり、確定した実績ではありません。

スタートアップの取り組み

  • JOYCLEは、石狩市でのESG貢献インパクトの実証(発表、2025年6月)と、沖縄の離島での分散処理によるESG貢献の実証(発表、2024年7月)を公表しています。
  • Green Carbonは、カーボンクレジットのコンサルティングやESGコンサルティングなどを手がけています。

一次情報