イーサリアム

Ethereum

スマートコントラクトを動かせる分散型のブロックチェーンネットワークおよびソフトウェア開発プラットフォーム。2015年7月に開始し、2022年にProof of Stakeへ移行した。ネイティブ暗号資産はETH。

詳細

概要

イーサリアム(Ethereum)は、世界中の独立したコンピューター(ノード)によって運営される分散型のブロックチェーンネットワークであり、ソフトウェア開発プラットフォームでもあります。公式サイトのethereum.orgによれば、2015年7月に立ち上げられました。送金機能を中心とするビットコインに対し、イーサリアムはスマートコントラクトによって、独自のデジタル資産や分散型アプリケーション(dapps)を作れる点が特徴です。

仕組み・要点

スマートコントラクトは、イーサリアム上で動作するオープンソースのプログラムです。24時間365日稼働し、インターネットに接続できれば誰でも利用できます。

ETHはネイティブの暗号資産です。送金やトークンの送付、NFTの購入といった操作にはガス代(取引手数料)としてETHが必要で、この手数料はスパム防止と、取引を処理するバリデーターへの報酬の役割を持ちます。取引ごとに一部のETHがバーン(焼却)される仕組みもあります。

**Proof of Stake(PoS)**は、2022年にそれまでのマイニング方式(Proof of Work)から切り替えられた合意形成の方式です。バリデーターになるには、デポジットコントラクトに32 ETHを預け、実行クライアント、コンセンサスクライアント、バリデータークライアントの3つのソフトウェアを動かします。時間は12秒の「スロット」と32スロットの「エポック」に区切られ、スロットごとにブロック提案者が1人ランダムに選ばれます。総ステーク量の少なくとも3分の2の支持を得たチェックポイントはファイナライズされます。同じスロットで複数のブロックを提案するなどの不正を行うと、ステークの一部または全部が没収される(スラッシング)ことがあります。

**レイヤー2(L2)**は、イーサリアム上で動作し、処理能力を高めるための別のネットワークです。取引をより速く、安くすることを目的とし、代表例としてOptimism、Arbitrum、ZKsync、Baseが挙げられています。

市場・産業での位置づけ

イーサリアムは、独自のトークンやdappsを構築するための共通基盤として使われています。PoSへの移行ではエネルギー消費が大幅に削減されたと公式サイトは説明しています。日本の事業者も、イーサリアムのエコシステムを前提にしたインフラやアプリケーションの開発、投資、コミュニティ運営に取り組んでいます。

スタートアップの取り組み

Fracton Venturesは、イーサリアムのエコシステムに特化したベンチャービルダーです。東京でベンチャービルディング、アドバイザリー、コミュニティ運営を行い、2021年から活動し、5期のインキュベーションと40社超の支援をうたっています。

Startaleは、ブロックチェーンのインフラからアプリケーションまでを垂直統合で展開する会社で、2023年1月にシンガポールで設立されました。イーサリアムのレイヤー2「Soneium」の開発などを手がけています。

一次情報