XR(クロスリアリティ)
Extended reality (XR)
詳細
概要
XR(クロスリアリティ)は、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)、MR(複合現実)などを総称する言葉です。標準規格OpenXRを策定するKhronos Groupは、XRをARとVRのプラットフォームおよびデバイスの総称として使っています。スタートアップの公式発表でも「XR(AR/VR/MR)」とまとめて表記されています。
仕組みと標準化
OpenXRは、ロイヤルティフリーのオープンな標準規格で、幅広いARおよびVRデバイス上で動くXRアプリを開発するための共通APIを提供します。OpenXRが登場する前は、市場にある各デバイスに合わせて、開発者が独自仕様のコードを個別に用意する必要がありました。OpenXRでは、単一のクロスプラットフォームAPIで一度開発すれば、移植と最適化によって多くの利用者に届けられ、開発の時間とコストが減ります。対象には、ヘッドマウントディスプレイ、コントローラー、ベースステーション、身体・手・物体・視線などのトラッカー、触覚デバイス、ゲームエンジン、クラウドや5G基盤が含まれます。
産業での位置づけ
STYLYの発表は、XRを「空間コンピューティング」を主軸に、デジタルと物理空間をつなぐ体験を提供する技術として位置づけています。Apple Vision ProやXREALシリーズなどの空間コンピューティングデバイスやスマートグラスが登場したことで、空間体験へのニーズが高まると予測しています。用途は、スマートフォンで体験できるWebAR、スマートグラス、ヘッドマウントディスプレイを使うLBE(ロケーションベース・エンターテインメント)など、幅広く示されています。
スタートアップの取り組み
- STYLYは、空間レイヤープラットフォーム「STYLY」を提供しています。palanの全株式を取得して経営統合に合意し、2026年度内に統合とブランド統一を目指すと発表しました(発表、2025年11月)。KDDIとともに、XRによるLBE市場の形成と流通基盤の構築を目指すコンソーシアム「LBEC」も発足させました(発表、2026年7月)。
- NeoRealXは、XR技術と映像制作を組み合わせた体験コンテンツを制作しています。11K解像度のVRコンテンツ「超高解像度で巡る 関東のパノラマVR」が、ルミエール・ジャパン・アワード2025のVR部門でグランプリを受賞しました(発表、2025年11月)。
- MyDearestは、VRゲームを開発・提供し、XR・メタバース専門メディアのマーケットレポート「スマートグラスのtoC、toB市場の実態と展望」の先行予約を始めました(発表、2026年6月)。
- HMSは、ARグラスとAIスマートカメラを提供しており、イスラエルのfrontline.io社およびドイツのHOLOLIGHT社と業務提携しました(発表、2025年2月)。
- gumiは、モバイルゲームに加え、XRやブロックチェーン関連の投資・開発を行っています。
- Thirdverseは、Meta Quest向けのソーシャルVRゲーム『Hello Kitty Skyland』やVRヒーローシューター『X8』などを開発するXRゲームスタジオです。
- ワントゥーテンは、AIエージェントやXRコンテンツの開発、体験デザインを手がけています。
- Diver-Xは、XR向けのインタフェースデバイスを研究開発し、VR対応のグローブ型コントローラー「ContactGlove」を提供しています。