顔認証

Face recognition

顔認証は、撮影した顔画像から顔特徴データを取り出し、登録済みのデータと照合して、その人が主張する本人であることを確認する技術。入退室管理、勤怠管理、チケットの入場確認などで使われる。

詳細

概要

顔認証は、本人の要請に応じて、カメラで撮影した顔画像から顔特徴データを抽出し、データベースに登録された顔特徴データと照合して、その人が主張する本人であることを確認する技術です。個人情報保護委員会の文書(2023年3月)は、この定義を示したうえで、入退館システムを例に挙げています。あらかじめ入館できる人だけを登録しておき、入口のカメラで撮影した顔から特徴データを抽出して照合し、一致した場合に入館を許可する仕組みです。

用語の整理

同文書は、似た言葉を次のように区別しています。

  • 顔特徴データ: 顔の骨格や皮膚の色、目・鼻・口などの位置や形状によって定まる容貌を、特定の個人を識別できる水準で符号に変換したもの。個人情報保護法上の個人識別符号にあたります。
  • 顔認証: 本人の要請に応じ、本人であることを確認する。
  • 顔識別: カメラに写った人の中から、照合用データベースに登録された特定の個人を見つけ出す。

顔認証は「この人は登録された本人か」を確かめる用途、顔識別は「写った人の中に登録対象者がいるか」を探す用途であり、同文書は主に後者のカメラシステムを対象に、肖像権・プライバシーや利用目的の特定・通知公表などの留意点を整理しています。

活用の場面

発表されている事例では、従業員の入退店と勤怠の照合、チケットの不正転売やなりすまし入場の防止などがあります。誰が使うか、どの場面で本人確認が必要かによって、登録の方法や照合できない場合の代替手段(本人確認書類など)の設計が変わります。

スタートアップの取り組み

  • AWLは、顔認証専用端末と顔認証エンジンをパッケージ化した従業員管理向けの「FaceWatch」をニッコクソフトと共同開発し、スシローの国内全店舗(約650店舗)に導入するとしています。入退室管理や勤怠記録との自動照合、退職者や部外者の不正入店防止などの機能があります(発表、2025年6月)。
  • チケミーは、NFTチケット「TicketMe」で顔認証入場を提供しています。購入前に顔写真を登録し(生体検知あり)、会場ではスタッフ用端末のカメラが顔を検出して候補を表示し、スタッフが登録写真と見比べて入場を確定します。照合できない場合は顔写真付きの本人確認書類で確認します(発表、2026年10月)。
  • セキュアは、入退室管理、監視カメラ、顔認証、映像分析などのセキュリティソリューションを提供しています。

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