シェア別荘
Fractional vacation home
別荘を1人で丸ごと所有せず、年間の利用泊数などの単位で複数の人が共同で購入・利用する仕組み。初期費用と維持管理の手間を抑えつつ、セカンドホームを持てる形態として事業者が提供している。
詳細
概要
シェア別荘は、別荘を一人で丸ごと所有するのではなく、利用できる泊数などの単位に分けて複数の人が共同で購入し、利用する形態です。一棟を持つ場合に生じる大きな初期費用と、清掃や修繕といった維持管理の手間を、事業者の運営によって軽くする狙いがあります。事業者によって、共同オーナー型、シェア購入型など呼び方と権利の設計が異なります。
仕組み
事業者の発表から読み取れる仕組みは次のとおりです。
- 購入の単位は年間の泊数です。SANUの「SANU 2nd Home Co-Owners」は「1口」を単位とし、年間8泊または年間12泊のプランを用意しています。
- UMITOの「UMITO」は年間10泊単位で、利用したい日数分を選んで購入します。
- オーナーが使わない期間は、UMITOがホテルとして運用します。
- 建物の運営、管理、メンテナンスは事業者が行います。
- 所有する利用可能日数の範囲で、事業者が運営する全国の拠点に宿泊できます。
市場と事業者の規模
SANUの2026年7月の発表では、同社は37拠点・241室を運営し、2029年には国内外100拠点以上への拡大を予定しています。価格の例として、2026年7月の発表では1口年間8泊で295万円(税込)からのプランが示され、物件とタイプによって価格は異なります。UMITOの発表では、年間10泊が1,080万円からの販売価格です。SANUは「資産としての別荘」ではなく「暮らしの拠点」と位置づけ、UMITOは「ホテルと別荘のハイブリッド」を掲げています。権利の法的な種類は事業者とプランごとに異なるため、購入時は各社の契約内容を確認する必要があります。
スタートアップの取り組み
- SANUは、木造モジュール建築の別荘を月額のサブスクリプションと共同所有で提供する「SANU 2nd Home」を全国で展開しています。共同オーナー型の「Co-Owners」では、2026年8月1日に新拠点「RAY 館山」の販売を開始しました(発表、2026年7月)。また、1口年間8泊・295万円からの新プランを発表しています(発表、2026年7月)。
- UMITOは、海辺のホテルや別荘をシェア購入型で所有できる「UMITO」シリーズを展開し、ホテル・レストランの運営も行います。「UMITO 熱海 別邸」と「UMITO 鎌倉 腰越」が「ミシュランガイド ホテルセレクション2026」のセレクテッドホテルに選ばれたと発表しています(発表、2026年10月)。