生成AI

Generative AI

文章・画像・プログラムなどを新たに生成するAIの総称。データから予測や検知を行う従来型のAIと区別され、大規模言語モデルや画像生成モデルが代表例。知的財産権の侵害や偽情報の生成といったリスクも指摘されている。

詳細

概要

生成AIは、文章・画像・プログラムなどを新たに生成するAIの総称です。総務省の令和5年版情報通信白書は、データから予測や異常検知、画像・音声の認識を行う従来型のAI(Analytical AI)と、文章や画像を新たに生成する生成AIを区別し、後者が近年急速に発展したと説明しています。課題は、文書作成、要約、コード作成、画像制作といった知的作業を、指示文(プロンプト)を入力するだけで下書きの水準まで進められるようにすることです。

仕組みと動向

白書は、2020年5月にOpenAIが1750億パラメータの大規模言語モデル「GPT-3」を発表し、2022年11月にGPT-3.5をベースとする対話型AI「ChatGPT」が公開され、2023年3月に「GPT-4」が発表されたと整理しています。国内では、LINEとNAVERが共同開発した日本語の大規模言語モデル「HyperCLOVA」が挙げられています。画像では、2022年にテキストから画像を生成するAIが登場し、その後はWebサイトやアプリを通じて誰でも利用できるようになったとされています。

制度とリスク

総務省と経済産業省の「AI事業者ガイドライン(第1.1版、令和7年3月28日)」は、対話型の生成AIによって「AIの民主化」が起こり、多くの人が対話によってAIを容易に活用できるようになったと述べています。一方で、生成AIには知的財産権の侵害や偽情報・誤情報の生成・発信など、これまでのAIにはなかった新たな社会的リスクが生じているとしています。同ガイドラインは、AIの事業活動を担う主体を「AI開発者」「AI提供者」「AI利用者」の3つに大別しています。

スタートアップの取り組み

  • Final Aimは、生成AIを用いた創作・デザイン・映像制作向けの知的財産管理基盤「Final Design」を提供し、手描きスケッチを起点とするクリエイティブ支援プロダクト「Final Design 1st Sketch」を提供開始しました(発表、2026年8月)。
  • mignは、不動産・建設業界向けに、画像内の位置を指定して対象物を生成する「piqpos」のアルファ版をリリースしました(発表、2025年1月)。
  • ユニファは、保育AI「すくすくレポート」を開発して先行利用施設の募集を始め(発表、2025年3月)、同社が支援した生成AI活用の実証事例がこども家庭庁の実践ハンドブックに掲載されました(発表、2025年9月)。
  • インターセクトは、AIエージェントプラットフォーム「Askhub」にGPT-5シリーズを実装しました(発表、2025年8月)。
  • Qurekaは、生成AIが書籍データに基づいて質問に答える「Bookleverage」の提供を始めました(発表、2026年4月)。同社は、権利者の許諾を得た書籍データのみを使い、書籍データでAIモデルを学習させず、全文出力も制限すると説明しています。
  • CareFranは、高知県香美市と連携し、生成AIによるケアプラン作成支援の実証事業を開始しました(発表、2025年9月)。
  • Paradigm AIは、AIアイドルユニット「aideal」で、生成AIを用いた作曲プロジェクトを始動しました(発表、2023年12月)。
  • Jizaiは、2024年7月に設立され、生成AIプロダクトの開発・提供、生成AIコンサルティング、汎用型AIロボットの開発に取り組みます(発表、2024年7月)。

一次情報