GPUクラウド
GPU cloud
詳細
概要
GPUクラウドは、GPUを搭載したサーバーの計算力を、利用者が自前で機器を持たずにクラウド上で使えるようにするサービスです。生成AIや大規模言語モデル(LLM)の推論、データ分析、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)といった大規模な計算が必要な用途で使われます。モルゲンロットの発表では、NVIDIA HGX H100はこうした大規模計算向けに設計されたGPUとして説明されています。
仕組み・要点
提供形態は事業者によって異なります。モルゲンロットの計算力マッチングサービス「Cloud Bouquet」は、計算力を必要とする利用者と、計算力を持つ企業・研究機関・データセンター事業者をつなぎ、クラウド上で計算力を提供する仕組みです。ダッシュボードで複数のGPUクラウドのサーバー構成と価格を比べられ、最小構成は1GPU・1時間から申し込めます。大規模または長期の利用向けには、別途割安なプランが用意されています。
事業者側では、GPUサーバーを置くデータセンターの用地、建物、電力、サーバー調達、管理ツールなど、複数の役割が必要になります。ダイキアクシス・サステイナブル・パワー、ミライト・ワン、モルゲンロットの3社の合意では、用地開発・GPUサーバー保有・太陽光発電設備を前者が、施設の設計・施工・保守を後者が、GPUサーバーの調達と利用者の開拓、管理ツールの設定をモルゲンロットが担う分担が示されています。
市場と用途
電力会社がGPUクラウドサービスを提供し、スタートアップが自社のAI研究の計算基盤として使う例もあります。VOLTMINDは東北電力が提供するNVIDIA HGX B300のGPUクラウドサービスを使い、電力需給予測のAIモデルや災害時の送配電シミュレーター、動画解析AIの初期検証を行いました。発表によれば、研究はいずれも初期検証の段階で、実運用での評価は今後の予定です。
スタートアップの取り組み
- モルゲンロット: 計算力マッチングサービス「Cloud Bouquet」でNVIDIA HGX H100搭載サーバー等を2024年4月から月額55万円からで提供開始(発表、2024年3月)。また、再生可能エネルギーを使うグリーンデータセンターの開発・事業展開で他2社と合意(発表、2024年6月)。
- VOLTMIND: 東北電力のNVIDIA HGX B300 GPUクラウドサービスを使ったAI研究を実施(発表、2026年7月)。
- ハイレゾ: GPU専用データセンターを運営し、GPUクラウドサービス「GPUSOROBAN」を提供。