腸内フローラ検査
Gut microbiome test
便に含まれる腸内細菌の遺伝情報を調べ、菌の種類や構成比、全体のバランスを把握する検査。自宅で採便して送る方式が広がり、人向けのほか犬猫向けのキットも登場している。
詳細
概要
腸内フローラ(腸内細菌叢)検査は、便から腸内にすむ細菌の構成を調べ、現在の腸内環境を知るための検査です。結果は、食生活や健康習慣を見直す手がかりとして位置づけられています。株式会社サイキンソーは「細菌叢で人々を健康に」を企業理念に掲げ、2015年に個人向けの腸内フローラ検査を国内で先駆けて商用化したと説明しています。
仕組み
流れは、自宅で採便して送付し、解析結果をオンラインで確認する形が一般的です。株式会社PETOKOTOの犬猫向けキットでは、次世代シーケンサー(NGS)で便中の腸内細菌の遺伝情報を網羅的に解析します。特定の菌の有無だけを調べる方式ではなく、細菌の種類と構成比、細菌叢全体のバランスを把握する方式です。
結果の項目は事業者ごとに異なります。サイキンソーの「マイキンソー」は、腸内フローラの良し悪しを5段階で評価する総合判定のほか、ビフィズス菌、酪酸産生菌、エクオール産生菌などの有用菌と、肥満や大腸がんのリスクに関係する要注意菌を含む計10項目を確認でき、結果に応じた改善アドバイスも提供するとしています。
市場での位置づけ
サイキンソーは、2026年4月時点で累計検体数が25万件を超え、2025年7月の20万件突破から約9か月で25万件に達したと発表しています。医療機関向けの「マイキンソー プロ」は全国1,500件以上の医療機関で受けられるとしています。2025年11月には腸活アプリを公開し、2026年4月からは菌叢データと生活者データを分析できるBtoB向けサービスの提供を始めました。いずれも会社発表の数値です。
スタートアップの取り組み
- サイキンソー: 腸内フローラ検査「マイキンソー」の累計検体数が25万件を突破したと発表しました(発表、2026年5月)。2026年4月にはシリーズDエクステンションラウンドの2ndクローズで資金調達を実施し、シリーズDの調達を完了しています(発表、2026年4月)。
- PETOKOTO: 犬猫向けAIウェルネスプラットフォームの第一弾として、腸内フローラ検査キットと腸活サプリの提供を始めました。検査キットは税込22,000円(検査含む)で、腸内細菌バランス、多様性診断、下痢・皮膚・IBD・肥満などのリスクスコアを確認できます(発表、2026年7月)。