インパクトスタートアップ
Impact startup
「社会課題の解決」と「持続可能な成長」の両立を目指す企業体。一般社団法人インパクトスタートアップ協会が2022年10月に設立され、正会員企業を募っており、金融庁もインパクト投資の基本的指針を示している。
詳細
概要
インパクトスタートアップは、「社会課題の解決」と「持続可能な成長」の両立を目指す企業体を指します(一般社団法人インパクトスタートアップ協会の説明)。同協会は2022年10月14日に設立され、インパクトスタートアップのエコシステムを構築し、持続可能な社会の実現を目指しています。活動の柱は共有、形成、提言、発信の4つです。
仕組み・要点
金融庁の「インパクト投資(インパクトファイナンス)に関する基本的指針」(2024年3月)は、インパクト投資を、一定の投資収益の確保を図りつつ社会・環境的効果の実現を企図する投資と位置づけ、基本的要素として次を挙げています。
- 意図:実現を意図する社会・環境的効果が明確であること。
- 効果の創出:投資の実行により具体的な効果を生じさせること。
- 特定・測定・管理:効果を事後的にも確認し、継続的な行動につなげること。
指針は、投資の事後に結果として効果が生まれたものをさかのぼってインパクト投資とする趣旨ではないと明記しています。スタートアップの側では、事業の成果に加えて社会的な効果を測定して開示する例があり、Eco-Porkは2024年2月にインパクトレポートを初めて公開しました。
市場・産業での位置づけ
インパクトスタートアップ協会の正会員は、2024年6月の発表時点で138社でした。会員企業は、養豚、教育金融、こどもの機会格差、人材研修、カップル向けサービスなど、分野が分かれています。
スタートアップの取り組み
- Eco-Pork:養豚の生産分析を支援する農場管理SaaS「Porker」を提供する。インパクトレポートを初公開し(発表、2024年2月)、協会に正会員として加入した(発表、2024年6月)。
- EduCare:教育ローンや奨学金関連の教育ファイナンスを手がけ、協会へ正会員として入会した(発表、2025年1月)。
- ネッスー:こどもの機会格差の解消に取り組み、「償還型イグジットによるインパクト型エクイティ調達」でシリーズAのファーストクローズとして9,000万円を調達した(発表、2026年10月)。
- スコレ株式会社:経営シミュレーション研修を提供し、協会の第6期正会員に採択された(発表、2025年6月)。
- すきだよ:AIカップルアプリ「Riamo」などを運営し、協会の第5期正会員として加盟した(発表、2025年1月)。