インフラ点検

Infrastructure inspection

インフラ点検は、橋やトンネルなど社会インフラの状態を定期的に調べ、劣化を把握して記録する作業。国は5年に1回の近接目視を基本とし、ドローンや点群データなどの活用も進む。

詳細

概要

インフラ点検は、橋梁やトンネルなどの社会インフラの状態を調べ、劣化や損傷を早期に把握するための作業です。国土交通省の報道発表資料によると、道路構造物について、点検・診断の結果を記録して保存する仕組みを整えるため、点検の頻度や方法が基準として定められています。

仕組み・要点

  • 頻度と方法: 国が定める統一的な基準に基づき、5年に1回の頻度で近接目視により点検を行うことが基本とされています。
  • 対象: 同資料は、橋梁約70万橋、トンネル約1万本を挙げています。
  • 診断と記録: 点検の結果は統一的な尺度で診断し、記録・保存します。

近接目視は人手と時間を要するため、現場では、ドローンによる撮影、LiDAR計測や航空測量で得た3次元点群データ、アプリでの管理などを使って、現地作業の負担や点検品質のばらつきを減らす取り組みが広がっています。

市場・産業での位置づけ

社会インフラの老朽化や、熟練技能者の減少は、点検を担う側の課題として各社の発表でも挙げられています。点検は、電力の送電設備や変電所、道路、橋梁など、対象ごとに手法が異なります。

スタートアップの取り組み

  • センシンロボティクスは、送電設備点検アプリ『POWER GRID Check』に、3次元点群データを使う「安全航路設計機能」と「測距座標取得機能」を実装しました。ドローンの飛行ルートと点群データを照合して樹木や構造物との衝突リスクを自動で判定し、リスクがあれば安全な高度へルート全体を補正します。これにより現地での目視確認や手動飛行に頼っていた作業を事務所内のPCで行えるようになるとしています(発表、2026年9月)。変電所向けの遠隔巡視アプリケーションの開発も進めています(発表、2025年7月)。
  • テラドローンは、ドローンを用いた測量やインフラ点検、無人航空機運航管理システム(UTM)の開発・提供を行っています。
  • DRONE SPORTSは、ドローンの開発とインフラ設備の点検サービスを手がけています。

一次情報