物流DX
Logistics DX (物流DX)
機械化・デジタル化によって物流のこれまでのあり方を変革する取り組み。国土交通省は、物流施設の自動化、ドローン物流、データ基盤の構築などを挙げ、物流標準化を前提としている。
詳細
概要
物流 DX は、機械化・デジタル化によって物流のこれまでのあり方を変革する取り組みです。国土交通白書2023は、物流施設における機械化・自動化、ドローン物流の実用化、物流・商流データ基盤の構築などを「物流DX」とし、その前提となる物流標準化とあわせて推進するとしています。既存のオペレーションを改善し、経験やスキルの有無だけに頼らず、ムリ・ムラ・ムダのない「簡素で滑らかな物流」を目指す考え方です。
背景と施策
物流業界では、2024年度からトラックドライバーの時間外労働に上限規制が適用されることもあり、担い手不足の深刻化が懸念されていました。国土交通省は、2021年6月に閣議決定した総合物流施策大綱(2021〜2025年度)で「物流DXや物流標準化の推進によるサプライチェーン全体の徹底した最適化」を方向性の一つに挙げています。
2026年3月31日には、総合物流施策大綱(2026〜2030年度)が閣議決定されました。2030年度までを物流革新の「集中改革期間」と位置づけ、5つの柱を掲げています。そのうち第4の柱が「関係者の連携・協力による物流標準化と物流DX・GXの推進」です。
産業での位置づけ
物流DX は、倉庫や配送の自動化だけでなく、労務管理、運行・配車の管理、荷主と運送会社をつなぐ手配、ドローンによる輸配送など幅広い領域にまたがります。ソフトウェア、ハードウェア、人材採用など、領域ごとにスタートアップが参入しています。
スタートアップの取り組み
- X Mileは、物流・倉庫業界向けの業務改善・経営支援クラウド「ロジポケ」を提供しています。2026年9月には、出退勤の打刻時に位置情報を記録する GPS/ジオフェンス打刻を追加しました(発表、2026年9月)。国際物流総合展2026にも出展しています(発表、2026年8月)。
- エアロネクストは、地上と空の物流を組み合わせる「新スマート物流SkyHub」を推進しています。「運輸安全・物流DX EXPO 2026」で国産物流ドローンなどを展示すると発表しました(発表、2026年5月)。
- Hacobuは、クラウド物流管理 SaaS「MOVO」や物流 DX コンサルティングを提供しています。
- ハコベルは、荷主と運送会社をつなぐ「ハコベル運送手配」や、配車計画・動態管理などの物流 DX システムを提供しています。