自然言語処理

Natural language processing (NLP)

自然言語処理は、日本語や英語などの人間の言葉をコンピュータで処理する技術。機械翻訳、文書の分類・検索、要約、対話、大規模言語モデルによる文章生成などの基礎になる。

詳細

概要

自然言語処理(NLP)は、日本語や英語のように人間が日常的に使う言葉を、コンピュータで解析・生成する技術の総称です。翻訳、文書の分類や検索、要約、質問応答、対話、文章生成などの基礎になります。

技術の流れ

総務省の令和5年版情報通信白書は、2006年以降の深層学習(ディープラーニング)の提唱を受けて第3次AIブームが起こり、音声認識や画像認識とともに自然言語処理の分野でも革新的な技術が生まれたと説明しています。さらに2022年には、学習データから画像や文章を自動生成する生成AIが登場し、Stable Diffusion(画像)やChatGPT(文章)が例に挙げられています。

白書は翻訳の例として、情報通信研究機構(NICT)が17言語で実用レベルの翻訳精度を実現し、個人向けアプリ「VoiceTra」を提供していること、技術移転により30を超える民間サービスが展開されていることを挙げています。

日本語の大規模言語モデル

文章を生成する大規模言語モデル(LLM)の開発も進んでいます。NICTは2023年7月、独自に収集した約350GBの日本語Webテキストのみで事前学習した400億パラメータの生成系LLMを試作したと発表しました。この時点ではファインチューニングや強化学習は行っておらず、性能はChatGPTなどと比べられる水準ではないとされ、1,790億パラメータのモデルも学習中と説明されています。令和7年版情報通信白書は、NICTが民間企業と連携し、日本語を中心とするLLM開発に必要な学習用データを整備・拡充して国内の開発者などに提供していることや、LLMが生成するテキストの検証・分析・改善に関する研究開発も進めていることを記しています。

企業での使われ方

企業向けでは、情報収集、リーガル分野での文書の調査、医療・ライフサイエンス分野のテキスト解析、業務に合わせた生成AIの開発支援などに応用されます。

スタートアップの取り組み

  • FRONTEOは、自然言語処理AIを軸に、リーガルテックAI、ビジネスインテリジェンス、ライフサイエンスAIの3分野でAIソリューションを提供しています。
  • ストックマークは、自然言語処理を使った情報収集SaaS「Anews」などを提供し、企業固有の生成AI開発も支援しています。
  • Wanderlustは、コンピュータービジョン、自然言語処理、音声処理、予測分析を組み合わせ、企業向けにカスタムのAIモデルを開発しています。

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