NFC
Near field communication (NFC)
詳細
概要
NFC(Near Field Communication)は、無線を使った非接触型の通信技術です。業界団体のNFC Forumは、NFCを「contactless communication technology」と説明しています。カードやスマートフォンを機器にかざすだけで通信が始まるため、利用者は接続の設定を意識せずに使えます。
仕組みと要点
NFC Forumの技術解説によると、要点は次のとおりです。
- 周波数: 約13.56MHzで動作します。
- 通信距離: 一般に最大約2cmとされ、NFC Forumの認証で想定する範囲は5mmです。
- データ速度: 約46kbit/sから1.7Mbps程度です。
- 電力の伝送: 片側から電力を送れるため、電池を持たないタグも動作できます。
- 互換性: 既存の非接触方式と通信できるよう、ISO/IEC 14443のType AおよびB、ISO/IEC 15693、ISO/IEC 18092、JIS X 6319-4に対応しています。
- 動作モード: カード・エミュレーション、リーダー/ライター、P2P、ホストカード・エミュレーション(HCE)、セキュアエレメント型エミュレーション、最大1Wの無線充電などがあります。
タグとデータ形式
NFC Forumのタグは、NDEFというレコード形式でデータを格納する非接触型のメモリカードです。NFC Forumは5種類のタグタイプを定義しており、通信プロトコルやデータ構造は異なりますが、利用者から見た動作は同じになるよう設計されています。タグを読み取ると、URLの表示、電話の発信、連絡先の保存、Wi-Fiへの接続といった動作を起動できます。
産業での位置づけ
NFC Forumは、NFCの物理層(デジタルとアナログの特性)を定めた仕様とテストケースを策定しています。仕様の一部は会員向けに限られますが、非会員にも提供されるものがあります。公式サイトでは、Release 15で通信距離の拡大や決済以外の用途への拡張を目指していることも示されています。用途は決済や交通のほか、名刺やプロフィールの共有、ノベルティやアート作品への情報付与など、タグを使った情報の呼び出しに広がっています。
スタートアップの取り組み
スタジオプレーリーは、NFCカードをスマートフォンにかざすとプロフィールページが表示される「プレーリーカード」を運営しています。Raptorsは、2次元のデジタルアートと3次元のフィジカルアートを融合したブランド「GAAAT」を運営し、NFCチップ付きのメタルキャンバスアートを展開しています。いずれも、掲載済みの事業概要に基づく記述です。