パレタイジングロボット

Palletizing robot

段ボール箱や袋などの荷物をパレットの上に決まった配置で積み付ける作業を自動化するロボット。製造・物流の人手不足と重量物作業の負担への対応として導入が進み、小型の協働型も登場している。

詳細

概要

パレタイジングロボットは、製造ラインや物流の出口で、段ボール箱や袋などの荷物をパレットの上に決まった配置で積み付ける作業を自動化するロボットです。「パレタイザー」とも呼ばれます。重いケースの積み付けは身体への負担が大きく、人手不足の影響も受けやすい工程です。

仕組み・要点

下のスタートアップの発表から、小型の製品に共通する要点を整理できます。

  • 積み付けパターンの自動生成: Closerの「Palletizy」は、段ボールとパレットのサイズを入力すると積みレイアウトと段構成を自動で作る「AutoLayout」を備え、従来必要だった教示(ティーチング)が不要になるとしています。
  • 画像認識: テックマジックの「T-Robo」は、画像認識でワークやパレットの状態を把握し、認識から搬送、積載までを一連で自動化します。
  • 協働ロボットと安全センサー: T-Roboは、人が近づくと減速し、さらに近づくと停止する構成です。Palletizyも協働ロボットで、人の近くでも運用できるとしています。
  • 小型・可動式: Palletizyは人ひとり分のスペースに収まる小型設計で、キャスターで移動でき、ライン変更にも対応します。

導入が進む背景

テックマジックの発表は、食品製造現場の課題として、人手不足、作業負荷の増加、熟練人材への依存、多品種化による運用の複雑化を挙げています。パレタイジング工程では、ワーク形状の違い、積載パターンやラインの変更への対応、設定作業の負荷が導入の障壁になりやすいとしています。食品・飲料向けの展示会「FOOMA JAPAN 2026」(2026年6月2〜5日、東京ビッグサイト)では、両社がこの分野の製品を紹介しました。

スタートアップの取り組み

Closerは食品・化粧品・医薬品向けのAIロボットを開発しています。小型パレタイザーの体験会をファナック日野支社で2024年12月5日と6日に開き(発表、2024年11月)、森永乳業グループのエムケーチーズに「Palletizy」2台が導入されたと発表しました。最大10kgのケースを1日700個以上積み付け、2.2m以上の高積みに対応し、導入は1日で完了して即日から生産を始めたとしています(発表、2026年5月)。

テックマジックは調理ロボットなどで厨房業務の自動化に取り組む企業で、パレタイジングロボット「T-Robo」をFOOMA JAPAN 2026に出展し、実機展示と2ライン運用のデモを行うと発表しました(発表、2026年5月)。

一次情報