視野計
Perimeter
詳細
概要
視野計は、目で見える範囲(視野)を測り、見えにくい部分や欠けている部分がないかを調べる検査機器です。視野検査は、視神経の障害や緑内障のほか、脳などの疾患の発見にも使われるとされています。こうした病気は自覚症状に乏しく、進行してから受診するケースが少なくないため、定期的な検査による早期発見・早期治療が重要だと、機器の開発元は説明しています。
仕組み・要点
現在主流の自動視野計は、高価で大型です。検査には暗室や広い設置スペースが必要になり、健診施設や人間ドック施設にはほとんど設置されていないと、EMC Healthcareの発表で説明されています。そのため多くの人は、自覚症状が出てから初めて医療機関で視野検査を受けることになり、異常を早期に見つける環境が整っていないとされます。
これに対して、ヘッドマウント型の視野計は、軽量・小型で、暗室や大きな設置スペースが不要です。「視線分析型視野計 GAP」は、視野検査の量産型医療機器として初めてアイトラッキングとAIによる分析を採用したとされ、被検者がボタンを押す必要がなく、両眼同時に自動で検査できます。愛媛大学工学部の研究シーズと京都大学医学部との共同研究から生まれた製品として紹介されています。
市場・制度
GAPは、2019年1月16日に医薬品医療機器総合機構(PMDA)への届出が受理されました(届出番号 38B2X10003000002)。健診施設・人間ドック向けの「GAP-screener」は2019年2月25日に販売を開始し、企業の定期健診や人間ドックで視野異常の可能性がある人をスクリーニングする使い方が想定されています。視野検査を、視野疾患のある人が眼科で受ける検査から、誰もが定期的に受ける身近な検査へ変えることが目標とされています。高齢者の運転能力の確認など、医療機関以外での活用も挙げられています。
スタートアップの取り組み
EMC Healthcareは、介護施設向けDXサービスなどを提供する企業で、アイトラッキングやAIを使ったデータ分析技術でGAPの製品開発に貢献しています。GAPの薬事届出の受理(発表、2019年1月)と、健診施設向けGAP-screenerの販売開始(発表、2019年2月)を発表しています。
クリュートメディカルシステムズは、HOYAからのスピンオフで2013年4月に創業し、緑内障検査用のヘッドマウント型視野計「アイモ」などを開発しています。