工程管理
Process management
製造や建設の作業を工程に分け、進捗や作業時間、順序を把握して計画どおりに進める管理。クラウドで実績を集めるシステムが提供されている。
詳細
概要
工程管理は、製造や建設の作業を工程に分けて、それぞれの進捗や作業時間、順序を把握し、計画どおりに進めるための管理です。製造業では生産実績や仕掛品の状況を、建設では工種ごとのタスクと期日を扱います。紙やExcelでの管理では、進捗や仕掛品の情報が特定の担当者に集中しやすい、という課題が事例に挙げられています。
仕組み・要点
- 製造の工程管理: 作業指示、生産実績、品質検査記録を記録し、進捗入力と在庫データを連動させる方法があります。Smart Craftでは「生産開始」「工程完了」「検査完了」「梱包完了」などの入力が在庫の増減に連動し、仕掛在庫や完成品在庫を把握できます。
- 作業時間の可視化: 三星刃物の事例では、包丁1本あたりの作業時間を可視化し、作業者ごとの得意分野に応じた配分や個人別の月次フィードバックが可能になったとされています。
- 建設の工程管理: 期日、優先順位、与条件を付けたタスクを入力し、リスト表示とガントチャートで関係者と共有する方法があります。ガントチャートは工程全体の把握に広く使われてきましたが、タスク単位で細部まで管理されることは多くなかった、とBack Castの発表は述べています。
産業での位置づけ
製造業では、分業体制で外部に工程を委託している場合に、工程や原価の実態が見えにくいことが課題になります。建設業では、技術者不足を背景に、熟練技術者が頭の中で把握している詳細なタスクを若手へ伝える時間を確保しにくいことが、手戻りの背景として挙げられています。
スタートアップの取り組み
- Smart Craftは、クラウド製造実行システム(MES)を提供しています。工程管理と在庫管理を統合する機能をリリースしました(発表、2026年2月)。三星刃物はこのシステムを導入し、月産本数が1割超向上した(導入前の上限は1,500〜1,600本、現在は1,800本近く)と発表しています(発表、2026年5月)。
- Back Cast .Designは、建設プロジェクトの工程管理SaaS「Back Cast」を提供しています。タスクの詳細な入力・編集と、過去のタスクを蓄積して類似工種で提案する「工程提案」を備え、トライアル版の受付を開始しました(発表、2023年6月)。