生産管理システム
Production management system
製造業が受注、生産の進捗、在庫、原価などの情報を一元的に管理するためのシステム。近年は販売管理や営業支援と連携するクラウド型が提供されている。
詳細
概要
生産管理システムは、製造業の現場で、受注から生産、出荷に至る情報をシステム上で扱うための業務システムです。紙やExcelで分散しがちな受注、工程の進捗、在庫、原価といった情報を、同じ画面で確認できるようにすることを目的にしています。製造業向けの基幹業務クラウドとして、生産管理に販売管理や営業支援(SFA)の機能を加えた製品も提供されています。
仕組み・要点
下で取り上げる事例から読み取れる要点は、次の三つです。
- 販売側の情報との連携: 見積、受注、出荷、売上、請求、入金といった販売管理の流れを生産管理と同じシステムに載せると、営業担当者が在庫状況、原価、生産進捗を直接確認でき、原価見積の依頼や納期確認もシステム上でやり取りできます。
- 受注前の情報の活用: SFAで案件の進捗や確度を管理すると、受注前の案件の確度を踏まえて生産計画を立てられ、見込みの納期をより高い精度で顧客に回答できるとされています。
- 工程の見える化: 町工場向けには、見積から請求までの受注管理に加え、QRコードによる工程管理や品質管理の機能を備えたクラウド型の販売・生産管理システムも提供されています。
市場・産業での位置づけ
生産管理システムは、機械、金属加工、食品など、受注や製造の形態が異なる製造業で使われます。下記の事例では、導入側が必要な機能から選んで導入できる点を特徴として挙げており、中堅・中小の製造業向けの提供が目立ちます。発表資料には市場規模などの数字は示されていないため、ここでは取り上げません。
スタートアップの取り組み
- ネクスタは、製造業向けの基幹業務クラウド「SmartF」を提供しています。2025年11月には生産管理に「販売管理」と「SFA」の2つの新機能を加え、オールインワンの基幹業務クラウドとする発表をしました(発表、2025年11月)。同社は中堅・中小製造業のDXをテーマにしたカンファレンスも開催しています(発表、2025年12月)。
- DrumRoleは、見積から請求までの受注管理、QRコードによる工程管理、AIによる品質管理を備えたクラウド型の販売・生産管理システムを町工場向けに提供しています。