PLC(プログラマブルロジックコントローラ)

Programmable logic controller (PLC)

工場の生産ラインや搬送設備などを制御する産業用の制御装置。従来のシーケンス制御装置から、演算・情報処理・ネットワーク接続に対応する装置へ進化し、設備の自動化の中核部品になっている。

詳細

概要

PLC(プログラマブルロジックコントローラ、プログラマブルコントローラ)は、産業設備の制御に使われる装置です。日本電機工業会(JEMA)は、PLCがマイクロエレクトロニクス技術の発展により従来のシーケンス制御装置から進化し、単なるシーケンスコントローラとしてではなく、システム構築のキーコンポーネントになったと説明しています。演算制御、情報処理、ネットワーク化に対応する、高機能で使いやすい制御装置とされています。

仕組み・要点

PLCは、設備からの信号を受け取り、あらかじめ書かれたプログラムに従って機器を動かします。制御プログラムを書く現場では、ラダー(ラダー図)が使われます。関連する日本産業規格として、一般情報のJIS B 3501、装置への要求事項と試験のJIS B 3502、プログラム言語のJIS B 3503があり、JEMAはネットワーク規格のJEM 1479・1480(FL-net)も整備しています。

用途と産業での位置づけ

JEMAは主な用途として、上下水道やビルの設備監視、自動車の組立・塗装ラインなどのライン制御、クレーンやコンベア、立体自動倉庫などの搬送設備、食品・包装機械、半導体・液晶製造装置、環境関連の設備などを挙げています。近年はIoTの普及により、設備を動かすだけでなく、データの収集・分析や、上位システム・クラウドとの連携を担う役割が広がっています。求められる機能として、他機器と接続するためのネットワーク対応や、制御システムのセキュリティ強化が挙げられています。

スタートアップの取り組み

  • M2X: クラウド型設備保全管理システム「M2X」に、工場のPLCが出す稼働・停止信号を取り込み、設備停止の発生時に停止時刻などを紐づけたタスクを自動作成する連携機能を追加(発表、2026年4月)。国内大手食品メーカーの工場で約4か月検証し、自動生成されたタスクは累計約3,600件だったとしています。
  • TriOrb: 球駆動式の360度全方向移動プラットフォーム「TriOrb BASE」が、キーエンス製PLC(KV-X500シリーズ)にHTTP/REST API経由で標準対応(発表、2026年7月)。中継PCや専用の中継機器が不要になり、生産技術者に使い慣れたラダープログラムだけで設備の動作と同期した搬送指示を実装できるとしています。

一次情報