レセコン(レセプトコンピュータ)
Receipt computer
診療報酬や調剤報酬の請求書(レセプト)の作成と会計を行う医療機関・薬局向けのコンピュータ・システム。公的医療保険と診療報酬のルールに沿って動く。
詳細
概要
レセコン(レセプトコンピュータ)は、病院・診療所・薬局が診療報酬や調剤報酬を請求するための書類「レセプト」を作成し、会計処理を行うシステムです。ヘンリーのプレスリリースでは、公的医療保険や診療報酬のルールに沿った会計システムと説明されています。制度が複雑で、2年に1度の診療報酬改定に合わせて更新が必要になる点が特徴です。
仕組みと周辺システム
病院では、電子カルテが医師の記録だけでなく、看護師や薬剤師への指示、行われた医療行為の会計への反映まで担い、レセコンはその結果を請求と会計に結びつけます。薬局では、処方箋の内容を入力してレセコンに取り込み、調剤報酬の請求事務を行います。
導入コストと課題
ヘンリーのリリースによれば、従来のオンプレミス型の病院向けシステムは初期費用が数千万円から数億円に上り、5〜10年ごとの更新費用や保守費用もかかります。これに対し、クラウド型は開発コストを抑え、操作性や処理速度の向上を図れるとしています。薬局向けでは、プレカルが「レセコンは高い」「使い方が分からない」という声を受けて、利用料を抑えたクラウド型を開発したと説明しています。
スタートアップの取り組み
- プレカルは、薬局向けに処方箋入力代行サービス「precal」を提供する会社で、クラウド型の「プレカルレセコン」を展開しています。処方箋受付が月500回以下なら月額利用料は0円、501回以上は一律5,500円で、初期費用は11,000円までとしています。5年間使用した場合のコストは従来の約1/10をうたい、precalで入力代行されたデータはレセコンにも自動で入力されます(発表、2024年1月)。当初の発表は2022年10月です(発表、2022年10月)。
- ヘンリーは、電子カルテ、オーダリング、レセコンを一体化したクラウド型の病院向け基幹システム「Henry」を提供しています。2019年にレセコン・電子カルテの開発に着手し、2021年3月に外来機能を、2023年2月に入院機能を含む中小病院向け製品を提供開始しました。既存システムの半額以下の価格を実現したとしています。2025年までに全国約7,500ある中小病院の10%への導入を目標に掲げました(発表、2023年2月)。