リファラル採用

Referral recruiting

リファラル採用は、自社の社員が知人や友人を候補者として紹介し、応募・採用につなげる手法。職業安定法上は被用者による募集にあたり、紹介者への報酬の与え方には制約がある。

詳細

概要

リファラル採用は、自社の社員が知人や友人などの候補者を紹介し、応募・採用につなげる採用手法です。求人広告やスカウト、人材紹介会社に頼る採用と異なり、社員の人脈を入口にします。社員紹介採用と呼ばれることもあります。

制度上の位置づけ

厚生労働省の「募集・求人業務取扱要領」(令和7年6月)によると、労働者募集とは、職業安定法第4条第5項が定めるとおり、労働者を雇用しようとする者が自ら、または他人に委託して、労働者になろうとする者に被用者となることを勧誘することです。募集には文書募集、直接募集、委託募集の3種類があり、直接募集の募集従事者になり得るのは募集主またはその被用者とされています。被用者とは事業主と雇用関係にある者、つまり雇用労働者と同義です。

このため、社員が自社のために知人に応募を勧めることは、被用者による直接募集にあたります。一方、被用者以外の者に報酬を与えて募集させる委託募集は、厚生労働大臣の許可が必要です。

報酬については、要領が次のように示しています(法第39条、第40条)。募集主は、募集に応じた労働者からいかなる名義でも報酬を受けてはならず、募集従事者に対しては、賃金、給料その他これに準ずるもの、または厚生労働大臣の認可に係る報酬を与える場合を除き、報酬を与えてはなりません。紹介への謝礼を設ける場合は、賃金制度との関係を確認する必要があります。

運用上の課題と支援ツール

LiftBaseの発表では、求人広告やスカウトに頼る採用から抜け出せない、社員が紹介に動かない、紹介の質が安定しない、紹介後のフォローが続かないといった課題が挙げられています。これに対し、候補者の登録、社員のつながりの分析による紹介候補の推薦、求人の共有、紹介数・応募率・採用率の集計を一つの仕組みで扱うサービスが出ています。

スタートアップの取り組み

  • LiftBaseは、AIと社員の関係データを使ってリファラル採用を支援する「HR Quest」を2025年11月1日に正式リリースしました。社員がチャットで入力したり名刺やSNSのスクリーンショットを送ったりすると、AIが情報を整理して保存します。Google連絡先や社内の接点データから紹介候補を推薦し、人事向けダッシュボードで紹介数、応募率、採用率を集計します(発表、2025年11月)。
  • TalentXは、クラウド型の採用(タレントアクイジション)ソフトウェア「My Series」などを提供しています。
  • MyReferは、リファラル採用支援SaaS「MyRefer」を始めとするHRサービスを提供しています。

一次情報