部活動の地域展開(地域移行)
Regional transition of school club activities
詳細
概要
部活動の地域展開は、生徒のスポーツ・文化芸術活動を学校部活動から地域クラブ活動に展開する取り組みです。文部科学省のガイドラインは、急激な少子化が進む中でも、将来にわたって生徒の活動機会を確保することを目的に掲げています。従来は「地域移行」と呼ばれていましたが、学校内の人的・物的資源で運営されてきた活動を地域に開き、地域全体で支えるという理念を表すため、「地域展開」に名称が変更されました。地域展開をした後も、学校は地域の一部として関わります。
仕組み・要点
ガイドラインは取組を2つに分けています。「地域展開」は学校部活動から地域クラブ活動へ展開することで、「地域連携」は学校部活動に部活動指導員を配置したり、合同部活動を行ったりすることです。両者をまとめて「地域展開等」と呼びます。
改革の期間は、令和8年度から令和13年度(2026〜2031年度)の6年間が「改革実行期間」とされ、令和8〜10年度が前期、令和11〜13年度が後期です。前期の終了時に進捗の評価が行われます。休日については、この期間内に原則として全ての学校部活動で地域展開の実現を目指し、地域の実情に応じてできる限り前倒しすることが望ましいとされています。平日は、各種課題を解決しながら改革を進める位置づけです。
地域クラブ活動には認定制度があります。認定要件には、選抜等を行わないこと、適切な活動時間と休養日、可能な限り低廉な参加費、日本版DBSの活用や「認定地域クラブ活動指導者」登録制度による指導体制、安全確保、運営体制、学校との連携などが含まれます。認定の有効期間は最長3年で、市区町村等が認定します。認定の効果として、市区町村等による情報提供、財政支援や学校施設の優先利用、教師等の兼職兼業の許可、大会参加の支援が想定されています。
市場・制度での位置づけ
運営団体には、参加費の設定や多様な財源の確保に加え、連絡・調整や会計業務へのICT活用が期待されています。指導者の確保には、人材バンクの設置や教師等の兼職兼業の促進が挙げられています。このため、事業者が関わる領域は、運営管理アプリ、コンディション管理、映像を使った指導支援などにあります。
スタートアップの取り組み
ユーフォリアは、スポーツ現場向けのコンディション管理システム「ONE TAP SPORTS」や、学校・クラブ運営向けの「Sgrum」などを提供しています。「全国部活動地域展開カンファレンス」を開催しており、2026年は6月12日に開催としています(発表、2026年6月、2025年の発表)。
RUN.EDGEは、映像分析・シーン再生技術を核にSaaSを展開しています。2025年5月には、映像とデータで部活動を支える指導支援サービス「SPO-LOG」を始動しました(発表、2025年5月)。2026年8月には、千葉県柏市のKSCAでの試行導入を経て運用規模を4倍に拡大すると発表しています(発表、2026年8月)。