SBIR推進プログラム
SBIR program (SBIR)
NEDOが実施する、研究開発型スタートアップ等の研究開発と成果の社会実装を支援するプログラム。内閣府が司令塔となる「日本版SBIR制度」の一翼を担い、一気通貫型と連結型がある。
詳細
概要
SBIR推進プログラムは、多様化する社会課題の解決に貢献する研究開発型スタートアップ等の研究開発を促進し、その成果の円滑な社会実装を目的として、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が実施するプログラムです。内閣府が司令塔となり省庁横断で行う「日本版SBIR制度」の一翼を担います。対象事業者は原則として国内の中小企業等です。
制度の位置づけ
日本版SBIR制度では、イノベーションにつながる研究開発を行うスタートアップ等に対して、各省庁が補助金や調達の機会を増やすことを促しています。「特定新技術補助金等」では支出の目標設定を行い、「指定補助金等」では省庁共通のルールで公募・執行を行います。研究開発課題とフェーズは、内閣府のガバニングボードが年度ごとに決定します。課題は、国等の調達ニーズに基づく「調達ニーズ型」と、政策課題に基づく「社会課題型」に大別されます。
仕組み
研究開発は2つのフェーズで進みます。
- フェーズ1:概念実証(POC)や実現可能性調査(FS)を行う。
- フェーズ2:POCやFSを終えた事業者が、実用化に向けた研究開発を行う。
公募区分は次の2つです。
| 項目 | 一気通貫型 | 連結型 |
|---|---|---|
| 実施主体 | 経産省・NEDOがフェーズ1・2とその後の支援を一貫して実施 | 他省庁のニーズに基づきNEDOがフェーズ1(または1・2)を実施し、その後の支援はニーズ元の省庁が担当 |
| フェーズ1 | 定額補助(NEDO負担100%)、原則1年以内、上限2,000万円 | 定額補助(NEDO負担100%)、原則1年以内、上限1,500万円 |
| フェーズ2 | 補助(NEDO負担2/3以内)、原則2年以内、上限1億円 | 原則として実施機関の定めに準じる。NEDOが実施する場合は2/3以内、原則2年以内、上限5,000万円 |
スタートアップの取り組み
- BionicM:パワード義足「Bio Leg」を開発し、一気通貫型に採択された(発表、2023年12月)。
- Closer:AIロボットを開発する筑波大学発の企業で、NEDOのSBIR推進プログラムに採択された(発表、2023年11月)。
- スーパーワーム:昆虫由来の飼料・燃料・肥料の開発を目指し、採択された(発表、2024年10月)。
- Archeda:衛星データとAIによるdMRVを開発する企業で、2025年度の連結型に採択された(発表、2025年7月)。
- タスカジ:在宅介護の現場で家事の「判断」を支援するAIアプリの開発で採択された(発表、2026年9月)。