スリープテック
Sleep tech
睡眠の計測、分析、改善にテクノロジーを使う製品・サービスの総称。ウェアラブルによる測定、睡眠データを使った健康経営、寝具の研究などが含まれる。
詳細
概要
スリープテックは、睡眠の計測や分析、改善にテクノロジーを使う分野の呼び名で、睡眠(Sleep)と技術(Technology)を合わせた言葉です。ウェアラブル機器による睡眠の測定、睡眠データを使った健康支援、寝具やコンテンツによる睡眠の改善などが、この名で呼ばれています。
背景
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(2024年2月)は、令和元年の国民健康・栄養調査で、1日の平均睡眠時間が6時間未満の人の割合が男性37.5%、女性40.6%だったと示しています。令和3年のOECDの調査報告でも、日本人の平均睡眠時間は調査対象33カ国の中で最も短かったとされています。ガイドは、睡眠不足が日中の眠気や疲労、作業効率の低下、事故の原因になるほか、慢性化すると肥満、高血圧、2型糖尿病、心疾患、脳血管障害の発症リスクの上昇に関連すると述べています。
要点
- 推奨事項: 成人については、個人差はあるが6時間以上を目安に睡眠時間を確保すること、食生活や運動等の生活習慣や寝室の環境を見直して睡眠休養感を高めること、睡眠の不調があるときは病気が潜んでいる可能性にも留意することが示されている。こども、高齢者向けにも別の推奨事項がある。
- 指標: 健康日本21(第三次)の目標として、適正な睡眠時間と睡眠休養感の確保が掲げられている。
- 参考情報: 睡眠環境(光・温度・音)、運動・食事、嗜好品、睡眠障害、妊娠・子育て・更年期、交替制勤務などがまとめられている。
測定や改善のサービスは、こうした指標(時間と休養感)や環境因子を扱う製品として設計されます。
スタートアップの取り組み
- ACCELStars: 東京大学発。腕時計型デバイスによる睡眠測定アルゴリズムの技術を持つ。企業向けの睡眠データ活用ソリューション「SLEEP COMPASS」に、アブセンティーズム指標を追加した(発表、2025年8月)。住友生命のアプリ「シアフル」に睡眠チェックサービスを提供し、本格チェックでは医療機器のデバイスと東京大学が開発した中途覚醒検出アルゴリズムを使う(発表、2025年9月)。
- Morght: 寝具ブランド「NELL」を運営。30〜49歳の成人45名を対象に枕やマットレスの変更前後の睡眠データを比べ、日本睡眠学会で発表した。結果は自社のR&D部門による研究で、査読を経た論文ではない(発表、2026年7月)。
- リモア: キャラクターを使った行動変容プラットフォーム「キャラミクス」を開発。筑波大学発のS'UIMINと業務提携し、睡眠Tipsやコンテンツの科学的な監修を受ける(発表、2026年8月)。