小型衛星打上げロケット

Small launch vehicle

小型の人工衛星を軌道へ運ぶために設計された比較的小さなロケット。日本ではインターステラテクノロジズのZEROやスペースワンのカイロスなどの民間ロケットが開発されている。

詳細

概要

小型衛星打上げロケットは、小型の人工衛星を軌道に運ぶための比較的小さなロケットです。日本では民間企業が開発を進めており、文部科学省は「中小企業イノベーション創出推進(SBIRフェーズ3)事業」の宇宙分野で、事業テーマを「民間ロケットの開発・実証」としています。

機体の例

各社の公式ページには次の仕様が載っています。

  • ZERO(インターステラテクノロジズ):全長32m、2段式。燃料は液化バイオメタン、酸化剤は液体酸素で、LEO(低軌道)へ最大1,000kgの衛星を打ち上げられるとしています。射場は北海道大樹町の北海道スペースポート(HOSPO)で、東と南に向けて打ち上げられます。ZEROは1段目にエンジン9基、2段目にエンジン1基を搭載し、燃料の液化バイオメタンは地元の家畜ふん尿由来のバイオガスから製造されます。
  • カイロス(スペースワン):全長約18m、固体燃料の3段式に液体推進系のキックステージ(PBS)を組み合わせた構成。太陽同期軌道(軌道傾斜角97度、高度500km)に150kgを打ち上げられるとしています。

制度上の支援

SBIRフェーズ3事業の宇宙分野では、外部有識者によるステージゲート審査委員会が書面審査とプレゼンテーション審査を行い、次の事業フェーズへ進む事業者を決めます。2024年の審査では審査対象が4件で、そのうち3件がフェーズ2へ移行しました。

スタートアップの取り組み

インターステラテクノロジズは、北海道広尾郡大樹町に本社を置き、ロケットと通信衛星の両事業を手がけています。小型人工衛星打上げロケットZEROの開発で、文部科学省のSBIR事業のステージゲート審査を通過しました(発表、2026年3月)。ZERO初号機の顧客として、日米の3衛星が新たに決まったとも発表しています(発表、2025年11月)。

スペースワンは、小型ロケット「カイロス」で衛星を打ち上げる「宇宙宅配便」の実現を目指す企業です。2018年7月に設立されました。

一次情報