スマートファクトリー

Smart factory

製造現場の工程・設備・受発注のデータを集めて見える化し、分析・活用することで製造プロセスの最適化と効率化を進める工場。製造分野DXの目指す姿の一つとして整理されている。

詳細

概要

スマートファクトリーは、工場の製造工程や設備の稼働、受発注のデータを集めて見える化し、分析や制御に活用することで、製造プロセスの最適化と効率化を進める工場である。情報処理推進機構(IPA)の「中小規模製造業者の製造分野におけるDX推進のためのガイド」は、製造分野DXの目指す姿として「スマートファクトリー」「スマートプロダクト」「スマートサービス」の3つを例示している。

仕組み・要点

同ガイドによると、スマートファクトリーは自社または共同で製造を行う企業内でのプロセスの最適化・効率化を目指す取り組みで、今まで対応が難しいと考えていた顧客の要求に応えることや、製造コストの最小化による収益拡大につながる。経済産業省のDXレポート2のDXフレームワークでは、「業務のデジタル化」の実現例に位置づけられる。取り扱うデータは、製造を中心としたサプライチェーンの受発注データや、加工機械の稼働状況など、内部プロセスの見える化に向けたものである。

競争優位の検討例として、顧客の要求がタブレットから直接製造部門に届くことによる早期納品、AIによる製造順序の組み替え、EDIによる受発注のデジタル化と納期短縮、スマートファクトリーによるマスカスタマイゼーションの推進が挙げられている。3つの姿のうち、製造プロセスの最適化を目指すスマートファクトリーから着手するのが一般には取り組みやすいとされる。

市場・制度での位置づけ

製造現場では、紙の帳票への手書き記録、NCプログラムの作成、生産計画の立案といった工程が、人手不足や属人化の要因になっている。これらをデジタル化・自動化する製品が、「スマート工場EXPO」などの展示会で紹介されている。

スタートアップの取り組み

  • 株式会社ミライのゲンバは、紙の帳票のフォーマットをAIが電子帳票に変換し、タブレットのペンで書いた手書き文字をデータ化する「ミライのゲンバ帳票」を提供する。2026年5月の関西スマート工場EXPO(発表)に出展し、同年9月のスマート工場EXPO[秋]ではスカイディスクの生産計画最適化サービス「最適ワークス」と共同出展して、計画から実績までをつなぐ提案を行った(発表、2026年8月)。
  • アルム株式会社は、3D CADからNCプログラムを自動生成するAIソフトと、無人運転ができる全自動マシニングセンタを組み合わせた「スマートファクトリー体験ブース」を出展した(発表、2023年4月)。

一次情報