スマートリング
Smart ring
指輪型のウェアラブル機器。心拍数、血中酸素、睡眠、皮膚温などを計測し、アプリで健康管理に使う。計測の目的によって、医療機器に当たるかどうかの規制上の扱いが変わる。
詳細
概要
スマートリングは、指に着ける指輪型のウェアラブル機器である。小型のセンサーで心拍数、血中酸素、睡眠、活動量、皮膚温などを計測し、スマートフォンのアプリで記録や助言を表示する。腕時計型に比べて小さく軽いため、睡眠中の計測など、日常生活に溶け込む健康管理に使われる。
仕組み・要点
SOXAIは、センサー設計、デバイスのファームウェア、生体信号処理アルゴリズム、データフローを統合した「SOXAI OS」を開発しており、中核は光電容積脈波(PPG)の光学センシングと小型化の設計・製造技術であるとしている。issinの「スマートリカバリーリング」は、睡眠、ストレス、活動量、心拍数、血中酸素濃度、心拍変動、皮膚温を計測し、毎朝の回復度を数値化する。重さは約3g、防水はIP68/5ATM、連続使用は最大7日間という仕様が公表されている。
市場・制度での位置づけ
厚生労働省の「プログラムの医療機器該当性に関するガイドライン」(令和3年3月31日、令和5年3月31日一部改正)は、疾病の診断、治療、予防を目的とするプログラムが医療機器に当たりうるとし、医療機器から得た血糖値、血圧、心拍数、体重などのデータを使用者が記録・表示・共有するだけのプログラムなどを、医療機器に該当しない典型例として挙げている。参考通知には、血中酸素飽和度を測定する機械器具の取扱いに関する通知(令和4年2月3日)も含まれる。計測した数値を健康管理に使う製品か、疾病の兆候の検出などを目的とする製品かによって、規制上の扱いが分かれる。
スタートアップの取り組み
- 株式会社SOXAIは、健康管理用スマートリング「SOXAI RING」を開発する。2026年6月、独自のバイタルセンシング基盤「SOXAI OS」を、シャープ初のスマートリング「からだメイト Ring」に提供すると発表した。同製品は2026年7月9日発売で、心拍数、血中酸素飽和度、睡眠ステージ推定に対応する(発表)。
- issinは、東京大学発のヘルスケアスタートアップで、INFOBARのデザインを採用したスマートリングを2026年6月23日からauの店舗などで一般販売した。クラウドファンディングでは4,455万円の支援を集めたとしている(発表、2026年6月)。