サブオービタル飛行
Suborbital flight
サブオービタル飛行は、地上から出発して高度100km程度まで上昇し、地上に帰還する飛行。内閣府と国土交通省が官民協議会を開き、国内でもロケットや機体の開発が進む。
詳細
概要
サブオービタル飛行は、内閣府の協議会ページの記載によると、地上から出発し、高度100km程度まで上昇後、地上に帰還する飛行を指します。地球を周回する軌道には乗らず、宇宙空間の入口まで往復する飛行です。
仕組み・要点
- 到達する高度が目安として100km程度であり、軌道投入ロケットとは目的が異なります。
- 内閣府宇宙開発戦略推進事務局と国土交通省航空局は合同で「サブオービタル飛行に関する官民協議会」を開いています。第5回は2023年12月8日に開かれ、議題は国内事業者の開発状況とスペースポートに関する国内外の動向などでした。
- 打ち上げ方式は事業者ごとに異なり、機体が水平離着陸するスペースプレーンや、気球でロケットを上空へ運んでから点火する「Rockoon(ロックーン)」方式があります。
市場・産業での位置づけ
国内では、官民協議会で事業者の開発状況やスペースポートに関する国内外の動向が議題となっています。
スタートアップの取り組み
- AstroX株式会社は、気球からロケットを発射するRockoon方式の「FOX2ロケット」(全長約5m、乾燥重量126kg、最大推力12kN)を開発しています。2026年度中に高度100km以上の宇宙空間への到達を目指し、上期に係留試験・放球試験・成層圏点火試験、下期にFOX2の打ち上げを予定します。民間世界初という点は同社の主張です。初号機には高知工科大学インフラサウンド研究室のペイロードが搭載されます。中長期では2029年にRockoonでの衛星軌道投入、2030年代初頭からの商用化を掲げています(発表、2026年5月)。
- 株式会社ロケットリンクテクノロジーは、低融点熱可塑性推進剤(LTP)を使った低コストなロケットを開発し、2026年度打ち上げ予定の弾道飛行実証機(LTP-310)の計画を進めています。
- SPACE WALKERは、再利用可能なサブオービタルスペースプレーンの設計・開発と運航サービスを手がけています。