トラベルテック
Travel tech
旅行や観光に関わる手続き、決済、通信などをデジタル技術で便利にする事業領域。訪日客の免税手続きの電子化や、海外旅行者向けのeSIMなどがこの領域の事業として発表されている。
詳細
概要
トラベルテックは、旅行や観光に関する手続きや体験を、アプリやクラウドなどのデジタル技術で改善する事業領域を指す呼び方です。決まった公的な定義はなく、事業者が自社の領域を説明する言葉として使っています。旅行者の側では、買い物の手続き、通信、保険など旅行中の不便さが、店舗や地域の側では、手続きの手間や集客が課題になります。
具体例と仕組み
事業者の発表にある例は次のとおりです。
- 訪日客向けの免税手続きの電子化。Pie Systems Japanの「PIE VAT」は、専用端末を使わずタブレット1台で免税手続きを完結でき、導入費用と月額利用料は無料とされています。流れは、会計、アプリでの注文選択、パスポートのスキャン、国税庁へのデータ送信までの順です。
- 海外旅行者向けの通信。トリファは、海外eSIMアプリ「トリファ」を軸に、VPN、保険、ラウンジパスなどの周辺サービスも提供しています。
制度との関わり
Pie Systems Japanの2026年5月の発表によると、訪日客向けの免税制度は2026年11月1日に「リファンド方式」へ移行する予定で、PIE VATはこれに対応しています。免税販売には「輸出物品販売場」の許可が必要で、同社は許可申請を専門チームが無料で支援するとしています。また同社は、免税を起点に、訪日外国人旅行者と地域の観光・消費・体験をつなぐトラベルプラットフォームへの進化を目指すと発表しました。発表では、インバウンドの宿泊の約7割が三大都市圏に集中していると述べ、地方への誘客に余地があるとしています。
スタートアップの取り組み
- Pie Systemsは、旅行者がスマートフォンで免税手続きを完結できるアプリと、店舗向けの電子化管理システムを組み合わせた「PIE VAT」を提供しています。2026年5月21日にはSquare POSレジとのAPI連携を開始し、Square導入店は無料で使えるとしています(発表、2026年5月)。2025年8月には、免税DXを軸に地域とつなぐトラベルプラットフォームへ進化する方針と、元経済産業省の人材の参画を発表しました(発表、2025年8月)。
- トリファは、海外eSIMアプリを軸にトラベルテック領域で事業を展開し、旅行者の通信やVPN、保険、ラウンジパスなどの周辺サービスも提供しています。