置き配

Unattended delivery

荷物を対面で受け取らず、玄関先などの指定した場所に置いて配達を完了する受取方法。再配達の削減につながる一方、長時間の放置による盗難や劣化への不安が課題とされる。

詳細

概要

置き配は、配達員が荷物を対面で手渡さず、利用者が指定した玄関先などの場所に置いて配達を完了する受取方法です。Every WiLLの調査リリースでは、在宅時間を気にせず荷物を受け取れ、再配達の削減にもつながる方法とされています。一方で、荷物が長時間置かれることへの不安が課題です。

仕組み・要点

事業者の発表から、置き配の運用で扱われる要素は次のとおりです。

  • 置き場所の指定: 購入者がECサイト上で置き場所を指定します。ロジレスの発表によると、楽天市場では「置き配」設定の原則必須化が予定されており、指定された置き場所を受注・出荷伝票へ反映して配送会社の送り状に連携する機能が必要になっています。
  • 送り状への連携: ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便のそれぞれで、置き場所を送り状のデータや特記事項へ出力する方式が異なります。
  • 置き配スポット: 自宅ではなく、店舗などの無人の受取拠点に荷物を集約する方式もあります。スポットへの配達では再配達がゼロになるとEveryWiLLは説明しています。

利用者の不安

Every WiLLが2026年7月に行ったインターネット調査(有効回答200名)では、2日以上の長期不在時に置き配へ不安を感じる人が76%でした。心配なこと(複数回答)は、荷物の盗難が71%、雨濡れや暑さによる劣化が61%です。地域の無人受取拠点を利用したい人は78.5%でした。事業者による調査で、サンプルが小さく、全国の利用者全体を代表するとは限りません。

政策との関係

EveryWiLLは、政府の「総合物流施策大綱(2026〜2030年度)」で、宅配荷物の多様な受取方法の普及や地域の受取拠点の整備が重要テーマとされていると説明しています(同社の解釈を含みます)。

スタートアップの取り組み

  • EveryWiLL: 置き配スポット「トリイク」を展開し、1.5坪以上の未利用スペースを持つ店舗などのパートナーを公募しています(発表、2026年3月)。長期不在時の置き配に関する調査も公開しました(発表、2026年8月)。
  • ロジレス: EC自動出荷システム「LOGILESS」が、楽天市場で購入者が指定した置き場所を自動取得して伝票に反映する機能を追加しました。追加料金はありません(発表、2026年9月)。

一次情報