映像解析

Video analytics

映像解析は、カメラで撮影した映像から人数・属性・動きなどの情報をAIなどで取り出す技術。防犯や混雑の把握、観光地や店舗の人流把握、スポーツの動作分析などに使われる。

詳細

概要

映像解析は、カメラで撮影した映像を計算機で処理し、人や物の数、位置、動き、属性といった情報を取り出す技術です。人が映像を目で確認する代わりに、数値やアラートとして結果を得られるため、防犯、混雑の把握、人流データの収集、スポーツの動作分析など、用途が広がっています。

仕組みと種類

個人情報保護委員会の文書「犯罪予防や安全確保のための顔識別機能付きカメラシステムの利用について」(2023年3月)は、顔識別以外の映像分析技術として次のものを挙げています。

  • 侵入検出: 検出範囲を設定し、特定の個人を識別せずに人や物の侵入を検出してアラートを出す。
  • 行動検出・不審物検出: 急な走り出しや置き去りの荷物など、平常時には起きない状況を検出する。
  • 属性等推定・人数カウント: 性別・年齢などの属性のみを推定し、顔や頭部の検出で人数を数える。入退場者数の測定や混雑状況の把握ができる。
  • 混雑度分析: 人物の占有面積などから混雑度を分析し、一定水準を超えたときの入場制限などに使う。

処理をどこで行うかも要点です。カメラ側の機器(エッジ)で解析し、結果だけを出力する構成にすれば、映像そのものをクラウドへ送らずに済みます。

利用上の留意点

同文書は、特定の個人を識別しない方式と、顔特徴データを照合用データベースと突き合わせる顔識別とを区別して整理しています。映像を扱う事業者は、取得する情報が個人を識別できるものかどうか、利用目的をどう通知・公表するかを事前に確認する必要があります。

スタートアップの取り組み

  • AWLは、高知県いの町の「にこ淵」で、遊歩道入口付近に屋外用ネットワークカメラとエッジAIデバイスを置き、通過人数と性別・年代の推定値のみを出力する人流解析を2026年度から本格運用するとしています。映像はクラウドに送信せず、保存もしないとされています(発表、2026年9月)。
  • Knowhereは、スマートフォン1台で投球・打撃をAIで計測し、パフォーマンスを数値化する映像解析アプリ「SmartScout」を提供しています。ミズノと販売や関連サービスの展開で業務提携しました(発表、2026年2月)。
  • Opt Fitは、防犯カメラ映像の解析により、ジム向け「GYM DX」や介護施設向けの見守りAIカメラ「KaigoDX」を提供しています。

一次情報