音声AIエージェント

Voice AI agent

人と音声で会話しながら、問い合わせへの対応や情報案内などの業務を行うAI。コンタクトセンターや建設・製造の現場での利用が始まっている。

詳細

概要

音声AIエージェントは、人の話しかけに対して音声で応答し、問い合わせ対応や情報の案内といった業務を担うAIです。定型的な選択肢を順にたどる従来のIVR(自動音声応答)と異なり、相手の発言を理解して状況に合わせて応答する点が、各社の発表で強調されています。

仕組み・要点

各社の発表から読み取れる構成要素は次のとおりです。

  • 音声認識・音声合成・対話制御: 発話を聞き取り、返答を生成して声にします。Rechoは独自の音声認識、音声合成、対話制御の技術で自然な会話を実現するとしています。
  • 業務知識との接続: マニュアル、仕様書、FAQ、社内ルールなどの内容を、音声で検索して答えます。
  • 人との役割分担: 基本的な問い合わせはAIが担当し、複雑な相談は人が対応するハイブリッド型が目指されています。

市場・産業での位置づけ

主な用途は2つあります。1つはコンタクトセンターで、電話がつながりにくい繁忙期の対応や、テクニカルサポートの切り分けに使われます。もう1つは、手が塞がりがちな現場業務で、手袋をした状態や手が汚れた場面でも情報にアクセスできるハンズフリーの支援です。

スタートアップの取り組み

  • Rechoは、エンタープライズ向けのAIコンタクトセンターサービスを提供しています。「Recho AI Voice Agent」を、キューアンドエーが運用するハイアールジャパンセールスのカスタマーサポートに導入し、2026年9月15日から洗濯機カテゴリーで運用を開始しました。問診による修理の切り分けから修理受付までをAIが担当し、問い合わせ全体の約60%をAIで完結させることなどを目標にしています。目標であり、実績値ではありません(発表、2026年9月)。同社はキューアンドエーとテクニカルサポート領域のAIボイスエージェントで戦略的パートナーシップも締結しています(発表、2026年6月)。
  • SORABITOは、現場の対話業務を自動化する音声AIエージェント「TakumiX」を2026年4月に提供開始しました。電話対応の自動化、ナレッジの音声検索、ハンズフリーの作業支援などを備えます(発表、2026年4月)。また、イレブンラボの音声AI技術を使い、建設機械のメカニック向け音声AIアシスタントを開発してコマツに提供し、実証実験を始めました(発表、2026年5月)。

一次情報