アグリテック
AgriTech
農業(アグリカルチャー)とテクノロジーを組み合わせた造語。ロボット、ICT、AI、データを使い、農業の省力化や高品質生産、流通の効率化を図る取り組みを指し、政策上はスマート農業と近い。
詳細
概要
アグリテックは、農業とテクノロジーを組み合わせた言葉で、農作業の自動化、データを使った経営管理、農産物流通のデジタル化などを含みます。日本の政策では「スマート農業」が近い概念で、農林水産省は、ロボット技術やICTを活用して超省力・高品質生産を実現する新たな農業と位置づけています。
仕組み・要点
農林水産省が挙げる主な技術は次のとおりです。
- ドローン: 農薬などの空中散布に利用します。
- 自動走行農機: 安全性確保のガイドラインや農道の措置が整えられています。
- 営農・管理システム、水田センサ: 経営の見える化や生産性の改善に使います。
- AI・農業データ: 農業データ連携基盤(WAGRI)などを通じたデータ利活用を進めています。
制度・産業での位置づけ
農林水産省は、先端技術を実際の生産現場に導入して2年間で効果を確かめる「スマート農業実証プロジェクト」を進めています。2024年10月1日には「スマート農業技術活用促進法」が施行され、生産方式と開発供給の二つの計画認定制度を設けて、認定を受けた農業者や事業者が税制・金融などの支援を受けられるようにしました。また、ドローンや自動走行農機を使った作業代行やシェアリング・リースなどの「農業支援サービス」の育成も進めています。
スタートアップの取り組み
- NEXTAGEはAIで自動化したわさびの水耕栽培モジュールを開発し、ものづくり補助金(グローバル枠)に採択されました(発表、2026年2月)。米国の日本大使館主催イベントにも出展しています(発表、2026年7月)。
- レグミンは農業ロボットを手がけ、アグリビジネス投資育成から出資を受けました。資金は農薬散布BPOサービスの提供エリア拡大などに充てるとしています(発表、2026年10月)。
- テラスマイルは営農データで農業経営を見える化し、武蔵野ホールディングスとデータを活用した流通の共同事業を始めました(発表、2026年4月)。
- Kukulcanは農業従事者向けのAIアプリを開発し、プレシリーズAの資金調達を実施しました(発表、2026年1月)。
- テックベジタスは農家の生産情報を可視化し、農家と実需者を直接つなぐ農産流通DX「agrinex suite」を提供しています。
- YUIMEは農業をはじめとする一次産業向けに、採用支援や特定技能外国人の労働力支援などを展開しています。