フードロス削減
Food loss reduction
本来食べられるのに捨てられている食品を減らす取り組み。需要予測による発注の最適化や、期限が近い食品の販売などの事業がある。環境省の推計では2023年度の食品ロスは約464万トン。
詳細
概要
食品ロスは、環境省の発表では「本来食べられるにもかかわらず廃棄されている食品」を指します。フードロス削減は、これを減らすための取り組み全般で、製造、流通、外食、家庭の各段階に対象があります。
規模
農林水産省と環境省の推計では、2023年度の食品ロスは約464万トンで、前年度の472万トンから減りました。内訳は事業系が約231万トン、家庭系が約233万トンです。2025年6月27日に公表され、事業系は食品リサイクル法に基づき事業者から提出された報告などをもとに、家庭系は市町村を対象とした実態調査などをもとに推計されています。消費者庁は、食品ロスの削減の推進に関する法律などに基づき、関係省庁、地方公共団体、事業者と連携して食品ロス削減や食品寄附の促進に取り組んでいると説明しています。
事業の型
- 発注の最適化: 店舗ごとの売上を予測し、食材の発注量を算出して、過剰在庫や品切れを防ぐ。
- 期限の近い食品の流通: 賞味期限が近い商品や、商慣習で廃棄される予定だった飲料・食品をメーカーから引き取って販売する。
- 余剰食品と消費者をつなぐ仕組み: 飲食店などの余剰食品を消費者に届ける。
スタートアップの取り組み
- Goalsは、飲食店向けクラウド「HANZO」で、AIが天候や直近の注文傾向を考慮して売上を予測し、発注量を算出して発注システムへ自動連携する「HANZO 自動発注」などを提供しています。富士キメラ総研の調査で、食品ロス削減ソリューション市場(飲食業向け、金額ベース)の2024年度実績でシェア1位だったと発表しています(発表、2026年1月)。
- CommerceXホールディングスは、食品ロス削減ショップ「ecoeat」を運営するグッディアをM&Aで経営統合しました。ecoeatは、賞味期限が近い商品や3分の1ルールで廃棄される予定だった飲料・食品をメーカーから買い取りまたは無償で引き取って販売し、収益を福祉施設や生活困窮者への食料支援に充てています(発表、2026年2月)。
- クラダシは、社会貢献型ショッピングサイト「Kuradashi」を運営しています。
- コークッキングは、飲食店等の余剰食品と消費者をつなぐフードロス削減サービス「TABETE」を運営しています。